21世紀に入り早10年を迎える昨今、我々には未だに解決策すら見いだせない国際問題が山積しています。地球環境問題や中東問題、テロ問題など正に枚挙に暇がありません。また、欧州諸国における統合促進、中国やインドの台頭など国際社会のパワーを巡る問題も変動を見せ始めており、いま我々は激動の時代にいるといっても過言ではないでしょう。
このような困難な状況を前にしてわれわれは何をすべきなのでしょうか? 本大会ではその答えの1つとして「対話」というものを掲げさせていただきました。
古来より人類は「対話」によって物事の解決を果たそうとしてきました。だとすると、問題解決の手段としての「対話」は改めて強調するまでもないことかもしれません。しかしながら、国と国との死活的な国益が鋭くぶつかり合う国際政治の場において「対話」を進めることには想像以上の困難が伴います。昨年末開かれたCOP15の頓挫は対話の困難を象徴しているといえるでしょう。一見、当然であるはずのことが国際政治という混沌とした場においては忘れ去られてしまうことがあり得るのです。ゆえに、当然の事実を当然で留めることなく、敢えて意識していく必要があると思うのです。
また、「模擬国連」という活動自体、他者(=つまりは「他国」)との交渉を行い、合意を導きだしていくこと、またそのプロセスに意義を見出す活動といえるでしょう。とすると、「対話」を意識することは模擬国連活動の根幹部分を促す役割も果たしえます。
今年、10年目という節目を迎える本大会におきましては、参加者の皆様方に「他所」つまりは「他国」との対話、交渉というものを通して、一大使として「国際社会が見出すことができる可能性」を追求し、同時に一個人として「自分自身の可能性」を広げていただきたいです。本大会テーマが「対話」を促す一助となることを切に願うとともに、充実した環境を創り上げるべくスタッフ一同邁進していく所存です。
第10回記念模擬国連会議関西大会運営事務局 研究統括 清野紘史
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