あなたはアフガニスタンという国名を聞いて何を想像するだろう?
古くからシルクロードの中継地点として栄え、多様な人種と民族からなる豊かな文化の国。20世紀初頭にはイギリスの植民地支配から自力で独立を勝ち取った誇り高き国。
冬休みには伝統行事である子供たちの凧揚げ合戦が行われていた平和な国。
これらは私たちが近頃のニュースを通して知っているアフガニスタンのイメージとは全く違う。しかしながら、これらはまぎれもなく、かつてのアフガニスタンという国を表す言葉だった。
今のアフガニスタンは、テロ、麻薬、貧困、難民、腐敗など、現在の国際社会が取り組んでいる難題のほぼ全てに合致する状況の中にある。2001年のタリバン政権崩壊以降、国際社会の全てのアクターは協力一致してアフガニスタンの支援に取り組んできた。国軍を始めとする統治機構への支援が実を結びつつあるという意見がある一方、依然として事態は容易に好転していないという見方もあり、治安支援部隊の派遣国の中には、撤退をほのめかす国も出始めている。
このようなアフガニスタン情勢に、国際社会はどのように取り組んでいくべきだろうか。一方には治安支援のための兵力増派が不可欠という意見があり、もう一方では治安支援のための自国のコストが容認できない、いや、むしろ金銭的援助のほうが効果的だという意見もある。
このような様々な意見がある中で、会議の参加者は各国家の一人の外交代表としての立場から、アフガニスタンが真の平和を回復するために何ができるのか、派遣部隊の増派や撤退などの視野も含めて考えて欲しい。
また、治安面のみならず、現在アフガニスタンで展開している国連ミッションへの評価・提言を通して、これからのアフガニスタンにおける総体的な平和構築の手段についても触れてみて欲しい。
アフガニスタン情勢が抱える問題は一つの分野に限定されず、多岐にわたるものである。これらの問題を総合的に学び、問題の原因・対処を自分なりに考え、表現していく力を養って欲しい。
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