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大会テーマ

―国連ってなんであるの?―


われら連合国の人民は、われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い …
1945年国際連合は、世界を苦しみの底に陥れる「戦争」を二度と起こさない…という平和を望む純粋な願いを結実させました。


しかしながら、その願いの実現は、各国の譲れない国益の存在、途上国増加と一方で存在する大国のパワー外交、今なお解決しない南北格差の存在、激しさを増す地域の紛争…と、様々な国家の国益が複雑に絡み合う未だ解決しない「問題」と対峙し、不条理な不平等や目まぐるしく変わる国際情勢の狭間で、揺れ動いています。


世界人類の平和のための国連と国益を増大させる手段にすぎない国連… しかしながら、理想と現実の狭間で揺れ動きながらも、私たちは国連という「舞台」で、議論することをやめようとはしません。


今関西大会は、一つの‘根本的な問いかけ’を用意しました。


――――――――国連ってなんであるの?


この外交の「舞台」をどのようなものと感じ、どのような結果を得たくて、この「舞台」に集まるのでしょうか。


2012年夏の神戸で、みなさまをお迎えするために6つの議題を用意しました。


この関西大会という「舞台」の中で、それぞれの会議監督が用意する「問題」と向き合った時、譲れない国益と国際社会共通の利益は見え隠れし、この「国連ってなんであるの?」という疑問の理想と現実のジレンマをリアルに体感することができるでしょう。


あなたは、国連はどうしてあるのだと思いますか。


この問いを一緒に考えてみませんか。実は忘れがちなこの根本的問いは、きっと国際問題をリアルに実感し、学ぶ上での、みなさまの何かのきっかけとなることでしょう。そして、この問いかけを通し、皆様が何かをDevelopしてくださることを研究統括として心から願っています。


第12回模擬国連会議関西大会 研究統括
同志社大学法学部3年 植松 紗友里