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日本における模擬国連と組織

模擬国連活動は,1923年にアメリカで発足した「模擬国際連盟」の後継として,国際連合創設に伴ってハーバード大学にて開始されました.今までに100万人以上の人々がこの活動に参加し,現在では約35カ国で年間400以上もの模擬国連会議が開かれています.

日本では昭和58年,緒方貞子氏(当時上智大学教授,前国連難民高等弁務官)の顧問の下,毎年ニューヨークで開かれる模擬国連会議全米大会へ日本代表団を派遣するため「模擬国連実行委員会」が設立されました.それ以降,日本でも模擬国連活動が次第に普及し,大学や高校の授業の一形式として採り入れられるのみならず,大学生独自の模擬国連活動組織として,模擬国連委員会や関西模擬国連などが結成されました.平成22年1月には模擬国連委員会及び関西模擬国連は活動の一層の充実・普及を目指して合併し,全国組織として「日本模擬国連」が誕生しました.

以下,日本における模擬国連団体を紹介します.

日本模擬国連 (JMUN)
本大会を主催する日本最大の模擬国連組織であり.関東事務局,関西事務局,事業部門の3部門により構成されます。
関東事務局 (旧模擬国連委員会)

関東事務局の下には,早稲田・国立・四ツ谷・日吉・駒場の5つの研究会と九州・宇都宮・筑波の3つの支部があり,首都圏だけでも,およそ20の大学から約200名の学生が活動に参加しています.関東事務局は,日本国際連合学生連盟(後述)の加盟団体でもあります.

会員の所属大学: 首都圏5研究会:東京大学,一橋大学,慶應義塾大学,上智大学,早稲田大学など主要大学20あまり.九州支部:北九州大学,立命館アジア太平洋大学など.宇都宮支部:宇都宮大学など.筑波支部:筑波大学など.

関西事務局 (旧関西模擬国連)

関西事務局は,京都研究会・神戸研究会・北陸支部を活動の拠点として,10あまりの大学の100名以上学生により構成されます.本大会の運営事務局員は,関西事務局京都研究会・神戸研究会に所属しています.

前身団体の関西模擬国連は,平成12年8月には模擬国連会議京都大会を運営し,第6回気候変動枠組み条約締約国会議(COP6)を想定した会議を開催しました.この京都大会が,平成13年から行われている模擬国連会議関西大会の体となっています.

会員の所属大学: 京都研究会:京都大学,同志社大学,立命館大学など.神戸研究会:神戸大学,神戸市外国語大学など.北陸支部:金沢大学など.

事業部門

全国規模の模擬国連大会として,「模擬国連会議関西大会」(8月),「模擬国連会議九州サマーセッション」(8月),「模擬国連会議北陸大会」(12月),「模擬国連会議全日本大会」(12月)の4大大会が,各地域の模擬国連組織により毎年運営されてきました.

また,全米学生会議協会により国連本部会議場にて開催される「模擬国連会議全米大会」への日本代表団派遣事業も行われてきました.

本年より,各全国大会並びに,全米大会代表団派遣は,新設団体の日本模擬国連による事業として位置づけられます.

日本国際連合学生連盟(UNSAJ)

日本国際連合学生連盟は昭和25年に日本国際連合協会の学生部として設立されました.現在,首都圏の8団体から構成されています.春と夏に開催される全国セミナーや12月の国連人権デー記念討論会を主催するなどの活動を行っています.また,日本国際連合学生連盟は国際連合学生運動(ジュネーブに本部を置く国連経済社会理事会諮問NGO)の日本支部としての活動も行っており,国際会議に出席するなどしています.

上記の団体以外にも日本国内には,仙台や名古屋,島根,湘南藤沢などに模擬国連団体があります.このような大学生レベルでの活動だけでなく,模擬国連活動は近年高校レベルでも普及しています.慶應藤沢高校,京都西高校をはじめ多くの高校やインターナショナル・スクールでは模擬国連活動が英語教育の一環として採り入れられています.