会議概要

議題

The Situation in South Sudan 南スーダン情勢

会議設定

設定会議アフリカ連合 平和・安全保障理事会
募集人数28人(ペアデリ14ヶ国)
会議監督伊藤広朗 (慶應義塾大学理工学部3年)
議長多田知史 (慶應義塾大学法学部3年)
秘書官仲野奈津季(神戸市外国語大学外国語学部3年)
村田侑紀 (立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部2年)
報道官根本諒太 (慶應義塾大学法学部3年)
使用言語日本語・英語/日本語/日本語
(公式/非公式/決議)

 

国割

*すべてペアデリゲイツ

国名

<Eastern Africa>

Djibouti                                         ※大国

Ethiopia 

Kenya                                       ※現政権側

<Middle Africa>

Cameroon

Republic of Congo

<Northern Africa>

Algeria                                         ※大国

Sudan                                        ※反政権側

<Southern Africa>

Angola

Lesotho

South Africa                                      ※大国

<Western Africa>

Ghana                                         ※大国

Ivory Coast

Mali

Nigeria                                         ※大国

 

 

 

議題概要

議題背景

「なぜ、アフリカから紛争の火種がなくならないのだろうか?」
この理由をアフリカ諸国の立場から体験してみませんか?


現在、日本から遠く離れたアフリカの中央部、南スーダンという国で多くの血が流されています。この国はジェノサイドなどを経験し、多くの犠牲を払い、ようやく2011年に独立したばかりです。 多くの犠牲を払い、紛争を止めるために分離独立したのに、なぜ再び紛争が起こってしまったのでしょうか。 我々はこの国の安定のためにどのような行動がとれるのでしょうか。

議題解説

本会議は2013/12に端を発した、南スーダンの内戦を取り扱うもので、議場はアフリカ連合平和・安全保障理事会という国連で言えば安保理のような議場です。
政府側を支持するのか、反政府側を支持するのかはそれぞれの国の立場により異なり、アフリカ連合として取るべき行動もあり、またどちらの政府が自国の都合にあうかという欧米の思惑も絡んでくるでしょう。
各国それぞれの思惑があり、取りうる行動も異なってくるでしょう。
このような難しい情勢の中で皆さんには“アフリカの視点”を重視し、できるかぎりの国益を達成してほしいと思います。

会議作成理由

皆さんは模擬国連のどんな魅力に惹かれて模擬国連を行っていますか?
多様な友達とのつながり、リサーチや政策立案、議論を通じてのスキルアップの実感、ロールプレイという自分とは全く違う視点から考えるという新鮮さ、などなど理由は様々あるでしょう。

しかし、皆さんの模擬国連の魅力の根底には模擬国連ゲームとしての楽しさがあると私は考えます。
各国の立場や力、史実という制限があるなか、創造的な政策を立案し、交渉や策略を駆使し、どれほど自分に理想的な成果を出すことができるかという交渉ゲームこそが模擬国連の本質であり、今回、私はみなさんにその模擬国連の魅力を実感してもらい、楽しんで関西大会を終えてもらえたらと思いこの会議を創りました。

参考文献・URL

会議テーマ

テーマ1:「模擬国連の原点を」


キーワード:危機対応の議論と裏の駆け引きの両方を行う創造力・適応力、第三世界の視点、新しいものの見方・考え方


なぜ模擬国連をやるのか? 論理的思考能力、交渉力、妥結力、スピーチ力、英語力を養うため、国際問題への深い理解を得るためという答えは確かにあります。 しかしながらそれだけではゼミ、ボランティア、インターンといったようなより高次的な代替物が存在するため、いつか模擬国連をやる意味がなくなってしまうかもしれません。
私が模擬国連に求めることは、ゲームとしての面白さです。
個性的な大人数の人間が、互いに影響を及ぼしながら一つの結果を創っていく。国際会議を模擬するというコンセプトで事実に即して政策を建てて準備する。

詳細にリサーチし、綿密に会議戦略を考え、慎重に事前交渉で相手の出方をうかがい、積極的に議場でアピールをし、隠密に議場外で重要事項を決める。

すべてを論理で固めて会議をすると見せかけながらプレイヤーが人だからこそ、合理性を欠いた行動も起こし、会議の先行きを不確定にする。またプレイヤーが個性的だからこそ理解できない行動も起こす。そして、より現実に近い状況を再現するために会議中に新たな情報が出てきたりする。 そんな混沌として、難しい戦略ゲームがあるでしょうか。

そんな模擬国連のゲームとしての魅力を伝えようとこの会議を創りました。

 

テーマ2:「第三世界の会議」

 

普段、皆さんが手にする情報には必ず、色がついています。情報とは伝える側の取捨選択によって、受け手に伝わるイメージが大きく異なってくるものです。現に各国のメディアを見渡してみると報道内容や視点が全然違っていて驚くものです。また国内においても一事件のとらえ方は各メディアによってまちまちです。さて、皆さんが各国の情勢を調べるときに使用するメディアはなんでしょうか? 多くの方がCIA World Fact Bookや外務省HP、欧米の研究機関の論文と答えるのではないでしょうか。なかなか担当国の政府のHPや担当国の言語で書かれた著書でリサーチをすることはないですよね。結果として、皆さんが手にする国際情勢の情報のほとんどは欧米、日本、アメリカの色に染まっているのではないでしょうか?

 

“アラブの春”における“リビア内乱(2011)”は皆さんの記憶に新しいでしょう。皆さんの記憶では、カダフィは反政府勢力を力で弾圧しており、国民を虐殺している“犯罪者”であるとされ、国連決議に従った人道的介入という形のNATO(北大西洋条約機構)を中心とする軍事力によってリビアの政権は崩壊し、また国家元首たるカダフィも命を落としたという感じではないでしょうか。介入のための国連決議も反対票0で通り、ICC(国際刑事裁判所)ではカダフィ氏の人道犯罪について言及しております。しかしながら周辺国はというと、ナイジェリアはカダフィ氏の家族の亡命を認め、リビア新政権への身柄引き渡しを拒否しております。そしてアフリカ連合はNATOによる軍事介入に対し強く反対し、リビア新政権の政府承認は国連の承認よりも後になっています。

 

このような周辺国と欧米諸国の温度差というのはあらゆる国際情勢で見られるものでありますが、大半の周辺国の意見は無視されてしまいます。

 

今会議はアフリカ連合の会議ということで、アフリカ諸国のみで行われる会議です。第三世界の国という新たな視点から、普段は皆さんの耳まで届かないような小さな声に耳を傾けてみませんか? アフリカ諸国という視点で見つめる経験を経て皆さんの視野を広げ、発想をより豊かにできればと思いこのテーマで議場を設定しました。


会議監督からのメッセージ

私がこの会議を作るにあたって最重視したのはゲーム性の実現であります。
ゲーム性を実現するために論点をかなり広く設定し、そして参加者に平等を期すためにおおよその方が経験したことのないアフリカ連合という議場を設定しました。
そのため図らずもリサーチの難易度が上がり、政策もかなりの創造性を必要とするものになってしまいました。そのようなことに臆さない人、チャレンジしてみたい人におすすめの会議です。

もちろん、関西大会のテーマに沿って成長の要素も含めております。
私は皆さんがこの会議を通じてアフリカ諸国を経験することによって、新しい見地に立ち、視野を広げることができると考えております。
視野を広げるということは新しいことにチャレンジすることなので、なかなか困難なことでもありますが、皆さんもその価値をご存知でしょう。
仲の良い友人と組んで一緒に成長するのもアリですし、先輩と組んで先輩のスキルを吸収するのもいいと思います。
チャレンジし、成長したい人にもお勧めです。

会議監督紹介

伊藤 広朗 (いとう ひろあき)
東京都出身。慶應義塾大学理工学部化学科3年、日吉研究会老メン。
大学では化学を中心に学んでいます。最近はエネルギーや機能材料に興味があり、有機化学、電気化学をメインに勉強を進めています。
最近は模擬国連との距離を適度に保つ方法を模索しています。
PC: itokun1993@gmail.com

 

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ディレクにとってのもぎこくライフ

 

  1. ①模擬国連を始めたきっかけはなんですか?
    新歓時にあるサークルの説明会にいったとき、たまたま隣にブースがあったため。

     

    ②今までに参加した中でも印象に残っている会議と、その理由を教えてください。
    去年の全日本大会。
    これで模擬国連を引退しようと思い、しっかりと準備をし、優秀なペアデリと議論することができ、満足できる会議だったから。

     

    ③個人的に関心が高い議題やジャンルはなんですか?
    環境や軍事ですかね。
    環境問題はもともと関心を持っていた分野ですし、軍事系は不確定要素が多々あり、面白いです。

     

    ④あなたが経験した、模擬国連における「成長」とは?
    議論がうまくできるようになったことですかね。
    うまく議論ができるようになるとミーティングとかがコンパクトにまとまってとても気分がいいです。

     

    ⑤模擬国連をやっていてよかったなと思うことと後悔したこと(笑)を教えてください。
    やはり様々な個性的な人に出会えたことですかね。模擬国連をやっている人の八割ぐらい(当社比)はかなり個性的な人なので話しているだけで楽しいですね。そしてその人と議論をすると自分では到底思い至らないようなアイディアが出てきたりするので刺激的で、ためになる気がします。
    後悔したことは大学の成績にCが何個かついてしまったことですかね。

     

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今大会について

 

  1. ⑥今回、会議監督をやろうと思った理由はなんですか?
    そろそろ自分も偉大な先輩方にならって模擬国連を提供する側に回りたいと思ったためです。

    ⑦会議作りでいちばん楽しいことと苦労することを教えてください。
    楽しいことは、参加者が苦労することを思い浮かべることです。
    苦労することは、時間のやり繰りですね。三年生になって授業の専門性がかなり上がったので。

     

    大会期間中でいちばん楽しみなことや期待することはなんですか?
    独創的でかつ合理的な、面白いアイディアが生まれることですかね。会議でのうれしい誤算というようなものを期待してます。

    ⑨自分のフロントを一言で表してみてください!
    Interdisciplinary
    理工学部、法学部、外国語学部、その他の学部が存在し、様々な視点からの意見を取り入れることができる学際的なフロントになっております。

    ⑩最後に、今大会への意気込みをどうぞ!
    みなさんに楽しんでもらえる会議を期日までに創ります!


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他己紹介


★フロントのみなさん一人ずつお願いします!

 

【議長】多田 知史(ただ ともふみ)
東京都出身 慶應義塾大学法学部政治学科3年、日吉研究会老メン

 

【秘書官】仲野 奈津季(なかの なつき)
京都府出身 神戸市外国語大学外国語学部第2部英米学科3年、神戸研究会老メン

 

【秘書官】村田 侑紀(むらた ゆうき)
広島県出身 立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部2年、九州支部旧メン

 

【報道官】 根本 諒太(ねもとりょうた)
東京都出身 慶應義塾大学法学部政治学科3年、日吉研究会老メン

 

①あなたから見て、ディレクはどんな人ですか??

おかしいし、思っても見ない意外な行動に出ることがおおいけど憎めないやつ(多田)

堅物だと思ってましたが笑、話しやすい!
参加者の皆さんは質問とか相談しやすいと思いますよーヾ(@⌒―⌒@)ノ(仲野)

とっても個性的でユニークな人なので、楽しい会議にしてくれると思います(村田)

いい意味で変態な人です。普通の人にない発想を持っていて羨ましいですね。(根本)

 

②大会への意気込みや、参加者へ一言!

(いろんな意味で)楽しい会議にできるように頑張りますのでご協力くださいな(多田)

模擬国連に関わるのが久しぶりなので今大会をとても楽しみにしています!
良い大会にしましょう。よろしくお願いします。(仲野)

私自身関西大会に出るのが初めてなので楽しみたいです。参加者全員にとっていい思い出となるような会議にしたいと思います。(村田)

参加者が会議終わって、何か得たと思ってもらえるようにしっかりと準備したいです。(根本)

 

国選びのポイント

会議監督から参加者へ

 国選びについてですが、AUではほかの会議のように、どの国がどういう人に向いているというアドバイスはできません。なぜなら会議の自由度が高いがゆえに、どのような作戦を練るかによって同じ国でも立場や主張が変化してくるからです。
 また、今会議では最近の事例を扱っているために日本での研究や著作がほとんどなく、英語の論文やニュースサイト、アフリカの諸政府機関の情報をリサーチに使うことが多く、全くリサーチをせず、親切な大会のホームページだけを見て決めて後で挫折してしまうことを危惧しています。
ゆえにちょっとリサーチをしてから国を選んでもらうべく、詳しい情報は載せません。

 ただ、新メンの方はまだリサーチにも慣れていないと思いますので気軽にディレクにご相談ください。

 Facebookのメッセージか、ディレクのmail:itokun1993@gmail.comで対応しております。

 もちろん会議準備のリサーチはしっかりとフロントでサポートさせていただきます。

以下のリンクもぜひ見てみてください
AU:http://www.au.int/en/
AUの国家紹介:http://www.au.int/en/member_states/countryprofiles
all Africa news ホームページ:http://allafrica.com/

 

参考図

URL: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/af_data/pdfs/sokan.pdf