国連総会第3委員会
(C.3)

議題
人権の保護と促進 ―死刑問題と性的指向・性自認の観点から―
-Question of Death Penalty, and Sexual Orientation and Gender Identity-
募集定員
36名
会議監督
伊東 和貴 (日本模擬国連国立研究会、一橋大学社会学部3回生)
議長
矢田 結 (日本模擬国連四ツ谷研究会、東京外国語大学外国語学部3回生)
秘書官
船越 郁美 (日本模擬国連京都研究会、立命館大学国際関係学部3回生)
秘書官
尾関 真規子 (日本模擬国連日吉研究会、明治学院大学法学部3回生)
使用言語
日本語/日本語/英語 (公式/非公式/決議)

"Promotion and protection of human rights"(人権の保護と促進)という議題は、人権問題を主に取り扱う国連総会第三委員会で取り扱われ、世界各地で生じている様々な人権問題について、勧告が成され、また人権のあり方について議論が成されてきました。

本会議では、この「人権の保護と促進」という議題の下で、「死刑問題」と「性的指向・性自認」という2つのトピックについて議論して頂きます。

「死刑問題」は、我が国日本でも幾度となく議論され、「死刑廃止」と「死刑存置」の対立が鮮明なまま、今日に及んでいます。視線を国際社会に移してみると、同様に「死刑廃止」と「死刑存置」の深い対立が、廃止国と存置国の間ではっきりとしています。

「性的指向・性自認」、LGBT(レズ・ゲイ・バイ・トランスジェンダー)という性的マイノリティーの人々に関わる人権問題は、過去に、経済社会理事会、人権委員会、そして人権理事会で議論が成されてきました。第三委員会では近年、いくつかの国によって共同宣言が出され、議論の必要性を訴えています。この問題も、国際社会での対立が明確です。

この2つのトピックについて私たちが現実社会を見渡してみると、そこに関連性を見出すことはなかなかないのかもしれません。一見連関なき問題だが、「人権」という切り口で両者をつないでみると、何か見えてくるものがあるのではないか、私はそう信じています。

最後に、国連憲章の一文を読んで頂きたい。国連大使という立場になってまで、我々が何故この問題について論ずる必要があるのか、思索をめぐらせて頂きたいです。

基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権とに関する信念を改めて確認し、

経済的、社会的、文化的又は人道的性質を有する国際問題を解決することについて、並びに人種、性、言語又は宗教による差別なくすべての者のために人権及び基本的自由を尊重するように助長奨励することについて、国際協力を達成すること。

【参考文献・URL】

  • 芦田健太郎ほか『ブリッジブック 国際人権法』(信山社、2008年)
  • 中野進『国際法上の死刑存置論』(信山社、2001年)
  • Amnesty International http://www.amnesty.org/en
Q.

自己紹介をお願いします。

A.

伊東和貴(いとうかずき)
一橋大学社会学部3年
国立研究会老メン、関東事務局研究主任

趣味は・・・ 最近模擬国連ばっかですからこれ趣味になるのかな(笑) 読書、ドライブ、テニス、スキーとかですかね。

Q.

ではまずはじめに議題の簡単な紹介をしてください。3行でお願いします(笑)

A.

「人権の促進と保護」という問題を、「死刑問題」と「性的指向・性自認」の2方面から考えてもらおうと思っています。「人権」を考える上で、多面的なアプローチが必要かと思って、この会議を設定しました。

Q.

なぜ、関西大会でそのような会議をしたいと思ったのですか?

A.

ディレクターとしても、少々チャレンジングな議題です。「死刑」も「LGBTI」も、あまり過去の模擬国連で話し合われていないので、そういうことをやってみたいなーという気持ちがありました。関西って、そういう会議が集まるイメージがあるからね(笑)

また、両者のトピックについて、もともと個人的な関心があったことと、これらを考える上で、「人権」というものを考えるとき、今の社会を見渡す中で、どこか「違和感」を感じずにはいられず、それを参加者と共有したいという気持ちがありました。

Q.

なるほど。では少し掘り下げた質問になります。どういうことをこの会議では話し合うのですか?

A.

正式な議題名「人権の促進と保護 ―人権と基本的自由を実効的に享受することを改良するための、代替措置を含む、人権諸問題―」の下で、人権を主要な議題として取り扱う国連総会第3委員会をシミュレーションするのが本会議となります。

この議題、「代替措置(alternative approaches)」と題されているように、「グローバリゼーションと人権」や「発展の権利」といったトピックも扱っている会議です。同様に、「死刑問題」も「性的指向・性自認」も本議題下で話し合われていて、参加者はこの議題下の一部を模擬することになります。

 「死刑問題」は、国連の議論下で推奨される「死刑廃止」、もっと具体的に言えば、20世紀後半に「死刑廃止議定書」採択の下で熱い議論が行われた後、現在主要な論争下になっている「死刑モラトリアム」について議論していただく予定です。「死刑モラトリアム」とは、死刑制度の廃止とまではいかなくても、死刑執行を停止することを求める動きです。この「死刑モラトリアム」が“究極的な”「死刑廃止」を指向するものなのか、そうした国際社会の動きは国家の主権とどのような関係にあるのか、情報公開はいかにすべきか、そして、死刑は人権侵害にあたるのか、などが主要な論点となるでしょう。

 「性的指向・性自認」は、経済社会理事会傘下の「人権委員会」、そして後継で、同じ国連総会下の「人権理事会」で主要な議論が成されてきました。近年、いくつかの国によって、総会で「共同声明」が提出されています。決議は未だに存在せず、その意味で、本会議では新たな取り組みができるかな、と考えています。「世界人権宣言」や「国際人権規約」を始めとする国際人権章典が予定していなかった性的マイノリティーに対する人権問題について、「女性」「子ども」「障害者」といったカテゴリー別に人権問題として取り上げるべきかどうか、という点が現状として話し合われています。差別や暴力、偏見という問題が残念ながらも報告される中で、参加者はどのように議論し、交渉し、成果を挙げるかが求められるでしょう。

Q.

なるほど。 では、ディレクとしてこの会議の魅力はなんだと思いますか?

A.

 魅力は3つあると思います。

 1つは、「悩み、考える」機会を手に入れること。模擬国連の世界にいると、どういう国際問題が存在するかというところから、模擬国連のゲーム性に関心が移ってしまい、「あーなればこーなる」という会議の流れに着目しがちになってしまいます。本来手段であるべき議論が、自己目的化している。こうしたことは、多くの先輩方が嘆いてきたことだし、きっと多くのもぎこっかーが思っていることだと思います。ある意味controversialなトピックですから、改めて、問題の認識を深め、個人の視点と担当する国の視点のギャップを行き来して欲しいと思います。

 2つめは、「会議戦略」の重要性を痛感せずにはいられない会議設定です。「さっき言ったことと矛盾しているのでは?」と思うかもしれませんが(笑)、ゲーム性を排除し、真剣に議題に向き合う中でも、現状として存在する様々な利害関係を考慮する必要はあると考えています。それを実現する上で、限られた時間の中で何をすることが、議題への最善のアプローチとなるのか、それを表現するためにも、会議戦略を練り上げることが大事になってくると思います。ディレクターとしては、単に公式発言や決議案だけでなく、自国のスタンス、グループのスタンスをあらゆる形で世界に発信することを求めていきたいと思います。 これを実現するため、少しいじったプロシージャーと会議細則が用意されています。

 3つめは、設定国です。この会議に出てくる国はすべて、本議題に対して強い関心を抱いています。リサーチソースは完全に保証できませんが(笑)、少なくとも政策立案時に困ることはないと思います。目的を見失う時、議場における大使としての存在意義が問われてしまいますが、本会議は、参加者が必ず目的を見つけることができる会議だと思います。その意味で、初心者にはお薦めかもしれません。

Q.

その魅力を十分感じるために、参加者にはどんなことを望みますか?

A.

 議題に関心がある人はもちろん、 そうですね、何よりもまず「死刑」とか「同性愛者の権利」とか、こういうことに関心のある人にはオススメですね。両方とも議論の材料としてよく取り上げられると思いますが、これらが国際社会でどのように話し合われているのか、そういったところに関心がある人にもお勧めします。

Q.

それは素晴らしいですね!では、話を変えてみます。 もし自分が参加者だったら、今年の関西大会ではどこの会議にでますか?(笑) また、自分が参加者なら関西大会のどういうところを楽しみたいですか?

A.

いままで安保理を経験したことが無くて、やってみたいなーという意味でSC「コソボ情勢」はやってみたいですね。あと、やっぱり昔の会議もやってみたいですね(笑) PPCも面白そうです。

今年は神戸ではなくて京都ということで。移動費が少し浮くのが助かりますね(笑) 大会前後は京都を堪能したいなー。大会では、やっぱりいろいろな人と知り合うことができることが魅力だと思います。新たな出会いと刺激、これが関西の魅力でしょうね。

Q.

ありがとうございます。 では最後に、参加者へ意気込みをひとこと!

A.

失敗を恐れず、果敢に会議に挑んでください! みなさんと議場で会うのを楽しみにしています。

Q.

本日はありがとうございました。

A.

ありがとうございました。

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