会議概要

議題

Piracy
海賊問題 

会議設定

設定会議国際海事機関(IMO)第102会期法律委員会 
募集人数20-25人程度
会議監督伊藤龍一(東京大学法学部3年)
議長久保田侑(慶應義塾大学法学部3年)
秘書官大内朋哉(東京大学法学部3年)
報道官赤木彩乃(北九州市立大学外国語学部3年)
使用言語英語・日本語/日本語/英語
(公式発言/非公式発言/公式文書)

 

 

国割

国名

China
Djibouti
France
Germany
India
Indonesia
Japan
Kenya
Liberia
Malaysia
Marshall Islands
Netherlands
Nigeria
Panama
Seychelles
Singapore
Somalia
United Kingdom
United Republic of Tanzania
United States
Yemen

 

 

議題概要

議題背景

古くから「各国の共通の敵」と言われてきた海賊。
なぜ今も対処できていないのだろうか。


各国が取り締まりたいはずの海賊。なぜ依然として大きな国際問題として存在しているのでしょうか。端的に言えば、その理由と対応策を考えてもらう会議です。

これまでも対処はなされてきています。次の例を見てみましょう。
A国に属しているXという船があるとしましょう。Xに対してはA国が責任を持つため、原則的にはA国以外の権限に服しません。これを旗国主義と言います。
しかし、Xが他の船舶に違法な攻撃を行っているとします。このように「各国共通の敵」といえる場合には、他の国にも権限を与えるべきではないのか、と国際社会は考えました。
そこで、国際法は旗国主義の例外として「海賊」を定義しました。そして「海賊」については、あらゆる国に対処する権限を与えたのです。他にも、海賊対処のための二国間協定や地域的取組も存在しています。

しかし、「海賊」の定義や、各国に与えられた権限を行使する際には、解決されていない問題があります。二国間協定や地域的取組も不十分です。
今ある様々な枠組みをどう生かすか。もしくは枠組み自体を変える必要があるのか。
海賊問題を包括的に、そして法的な観点から議論する会議となります。

会議作成理由

模擬国連においては参加者が国家を背負う大使を模擬する以上、その行動には大きな制約がかかります。しかし、「大使」による議論の前提にあるのは参加者「個人」として議題を真摯に理解しようとする姿勢、そして問題意識を持つ姿勢、であると考えています。 そのような姿勢を再確認してもらえる会議を作りたい、今までにないくらい頭を使った!大変だったけどやりがいがあった!そんな風に思ってもらえる会議を作りたいという気持ちが根底にあります。
議題背景でも述べたように、海賊を取り締まっていくという方向性に関しては各国が一致しているはずです。これまでも様々な枠組みで取り組みは行われてきています。国際法が関わる難解なこの議題は、多くの疑問や困難を生じさせるかもしれませんが、それこそが醍醐味であると思います。

参考文献・URL

目的別に3つほどあげておきますが、関心のある方は検索してもらえば多くの論文に当たることができると思います。
○海賊問題の現状の概要について知りたい
・外務省、海上の安全保障(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaiyo.html)、2015年5月2日閲覧。
○国際法における海賊について知りたい
・逸見真[2009]「国際法における海賊行為の定義」『海事交通研究』第58集、山縣記念財団。
http://www.ymf.or.jp/wp-content/uploads/58_8.pdf)、2015年5月2日閲覧。
○海賊問題に対するアプローチのイメージを持ちたい
・鶴田順[2006]「講演 国際法上の海賊」『海保大研究報告』第51巻第1号、海上保安大学校。
http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/jcga/file/11904/20130329064124/%E7%A0%94%E7%A9%B618-51-1-44.pdf)、2015年5月2日閲覧。

会議テーマ

この会議は「真摯であること」を一つの軸とします。皆さんはこれまで、真摯に会議に参加してきましたか?
突然何を言っているんだ、そもそも真摯とは何なんだ、となりますよね。ここでは、我々の考える「真摯」について、2つの点から述べていきます。

1. 自分と向き合うということ
勉強、他のサークル活動、アルバイト、趣味など、時間が有限な中でどこまで会議に対して時間を割けるかは人それぞれです。でも、それを言い訳にわからないことを無視してしまうのはもったいないと思いませんか?
これは、僕自身の後悔でもあります。特に、新メンの頃に参加した会議の議題について説明を求められても、「一応やった記憶はあるけどなんだったっけ…」というレベルでしか頭に残っていないのです。せっかくなら関連する論文や本にあたって、自分なりに考えてみる時間をとればよかった、と思います。
今回の海賊問題は、なかなか難解な議題だと思います。議題について考える時間をしっかりとらないと、会議で何もできないかもしれません。しかし逆に考えれば、議題について考えざるを得ない状況に置かれるともいえます。自分の中に生じた疑問をそのままにせず、考え抜く経験をしてほしいと思います。

2. 他者と向き合うということ
担当国のスピーチや投票行動をもとに国益を設定し、その達成のために時に協力し、時に欺く(?)。このようなゲーム性・戦略性はもちろん模擬国連の魅力であると思います。
しかし、その中でどれくらいの人が、他国の大使の話を聞き、議論・交渉を行って国益のための行動をとっているでしょうか。相手が何を考えていて、主張したいのか。相手の態度を強硬だと決めつけずに、落としどころを探る。これは大変難しいことです。ついつい自分が正しい、議場を自分の思う方向にもっていけばいい、と思いがちです。
もちろん戦略性を否定するつもりは全くありませんし、他国の大使に従えと言っているのでもありません。ただ、他者を尊重する意識を持てたらいいのではないか、という提案です。

以上のように、この会議では参加者の皆さんに、自分と他者の双方に対してしっかりと向き合って欲しい、と考えています。実際、この中には僕がなかなかできないなぁ、と思うことも含まれているので、会議テーマとして設定する身分にはないかもしれません。しかし、このような経験は、皆さんのこれからの模擬国連活動をさらに充実したものにするのではないか、と思ってあえて設定しています。「真摯」という言葉が適切かは分かりませんが、意図が伝わっていれば幸いです。

会議監督からのメッセージ

なぜこのような制度ができたのか?なぜ問題が存在しているのか?こういう政策を行えばよさそうなのに、なぜ国際社会はしてこなかったのだろう?様々な疑問を持った時に投げやりにならず、思考することを楽しめる、そんな人に向いている会議だと思います。
「今までの会議を振り返ると中途半端だったような気もするけど、この会議に参加するのは怖い…」「会議経験も少ないし、私には難しそう…」こんな風に思った人もいるかもしれません。 仮に今までがそうだったとしても、もし今回、全力で取り組んでみたい、挑戦したい、という気持ちがあるなら大丈夫です。フロントが全面的にサポートするので、ぜひこの会議に参加してみてください。

我々フロントも今、必死に試行錯誤しながら会議を設計しています。この夏、皆さんと議場でお会いできるのを楽しみにしています。

会議監督紹介


伊藤 龍一(いとう りゅういち)
東京都出身。東京大学法学部3年、駒場研究会老メン。
大学では法律を学んでいる。最近のマイブームは、大学にあるジムやプールに通うこと。また、大学周辺の店(特にラーメン屋)を開拓していきたいとも思っている。
PC: komabamun7.rito@gmail.com

ディレクにとってのもぎこくとは?


① 模擬国連を始めたきっかけ
説明会や春の一日会議に参加して、所属している人と活動内容の双方に惹かれました。

② 印象に残っている会議
 難しい問いですね。
新メンの新歓会議、英語会議など、周りに圧倒されて何もできなかった会議は印象に残っています。秘書官の大内とペアを組んだ、旧メンの関西大会はいろいろ考えさせられました。今回の会議テーマに少なからず影響を及ぼしている気がします。

③ 個人の関心分野
 国内法、国際法問わず、法律がどのように存在し運用されているのかに関心があります。議題の選定にも影響しています。

④ 模擬国連で新しく学んだこと
 ここに書ききれないくらい多くのことを学んだと思います。一つあげるなら、価値観の異なる人と交渉することの面白さ・難しさですかね。

⑤ 模擬国連をやっていてよかったことと悔しかったこと
 よかったことは、多くの尊敬できる人たちと出会えたこと。
悔しかったことは、いろいろありますね…はい。

⑥ これから挑戦したいこと
挑戦ではないかもしれませんが、大学生のうちにできるだけ多くの国を旅したいです。

今大会について


① 会議作成動機
僕はただひたすら目の前の会議に参加して、楽しんできました。しかし、旧メンの終わり頃になって、現状の会議への問題意識や自分が作りたい会議像のようなものが見えてきた中で、今回の誘いを受けました。全国大会の会議監督ということでもちろん不安もありましたが、挑戦しないと後悔すると思ったため会議を作ることに決めました。僕にとっても”Try New Things”というわけですね。やるからには持てる力を振り絞る、という思いでいます。

② 会議を作るにあたってこだわったこと
現在進行形でこだわっています。お楽しみに。

③ 会議での楽しみ
 自分なりに目標を設定してその達成を目指すことは意識しますね。

④ フロントを一言で
堅実。いつも助けられてばかりです。

⑤ 意気込み
参加者の皆さんに楽しんでもらえるような会議を目指します。
何か聞きたいことがあれば、お気軽に連絡ください!

他己紹介


各フロントメンバーからディレクの印象や会議への意気込み、参加者へのメッセージ等

【議長】久保田 侑(くぼた すすむ)
東京都出身 慶應義塾大学法学部政治学科3年 日吉研究会老メン

【秘書官】大内 朋哉(おおうち ともや)
茨城県出身 東京大学法学部3年 駒場研究会老メン

【報道官】赤木 彩乃(あかぎ あやの)
福岡県出身 北九州市立大学外国語学部3年 九州支部老メン

・ディレクの印象
彼との出会いは、大学受験の塾でした。それ以来、他研なのにもかかわらず6回も会議をともにしています。すぐレビューをしたりするなど、問題意識を持ち続けている姿勢は素敵です。(久保田)
ディズニーと浦和レッズともぎこくをこよなく愛している。物事を真剣に、一生懸命考えているところは尊敬しています。(大内)
THE こまけんという感じ。見た目はすごくかわいいのに、中身はすごくモギモギしている。ディズニーが好きなところがかわいいw(赤木)

・会議への意気込み
ほぼ2年ぶりの議長なので実は緊張しているのですが、会議が円滑に進行するようにしたいと思います!(久保田)
皆さんが快適に過ごせるよう、精一杯おもてなししますね!(大内)
皆さんの心のオアシスになれるようにがんばります!(もちろんプレスの仕事もがんばります!)(赤木)

・参加者へのメッセージ
難しい議題ですが、頭を柔らかくして準備してくださいね!楽しみながら、準備し、会議行動をすればきっと成長しているはずです。(久保田)
深く、深く考えてみてください。更なる進化を遂げることができると思います。(大内)
みなさん、フロントは硬派だけではありませんよ!私みたいな超柔派もいるので、どしどし参加してください!(赤木)

国選びのポイント

この会議では、こちらから国の対立図を与えるようなことはしません。また難易度のような基準もありません。
会議は皆さんが作るものであり、もちろん各国の国益も皆さんが設定するものです。そもそも我々の思っているような国益設定がなされるとも限りません。難易度も国によって様々な難しさがあるので、一概に言い表せるものではありません。
したがって、まずは皆さんが各自、調べてみてください。
ただ、論点がわからない状態で調べるのも難しいと思います。まずは、
・その国と海賊はどのような形で関わっているか。
・海賊に対処するためにどのような取り組みをしてきたか。
・その国にとっては何が問題となっていそうか。
といった視点で見てみてください。

参考になりそうなデータ及びリンクを貼っておきます。
・ICC International Maritime Bureau
“Piracy and Armed Robbery against ships” 2014 Annual Report、2015年5月9日閲覧。
http://www.hellenicshippingnews.com/wp-content/uploads/2015/01/2014-Annual-IMB-Piracy-Report-ABRIDGED.pdf
・2012/11/19の国連安全保障理事会第6865会合における公式討議、2015年5月9日閲覧。
http://www.un.org/press/en/2012/sc10820.doc.htm

余裕がある方は、海洋航行の安全に対する不法な行為の防止に関する条約(SUA条約)やSUA条約改正議定書がどのようなものか、そしてそれを批准しているか否かなどを見てみると参考になると思います。

こんな感じの国をやりたいという希望がある方。調べてもよくわからないという方。
メールかFacebookのメッセージで気軽にご相談ください。