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*Education for All Fast Track Initiative 教育は、人間生活の質的向上並びに経済・社会的発展確保の基礎である」(国際連合『世界の社会状況に関する報告書1997』)とあるように、教育は全ての国の発展とって欠かせない制度である。また、85年に行われた第4回ユネスコ国際成人教育会議において「学習権」の普遍性及び重要性が宣言された事に見られるように、教育の重要性は遍く知られている。学習権は、人類の一部のものに限定されてはならない。しかしながら、多く途上国では満足に教育を受けることが難しい国や地域が存在する。「教師は、給料を受け取る時以外は、学校に来ないのです」「学校もかつては良かったのですが、今はもう酷いものです。教師は何週間も見かけず、安全も衛生もあったものではありません」といった途上国の人々の声に見られるように、事態は深刻である。また上の問題に付随して起こるのが病気や社会的性差の問題である。これらの問題があいまって発展阻害の一因を成している。そして、教育は、それ自体の開発における有用性及び重要性は認知されながらも、国際社会が行う途上国支援における教育的支援の位は低いままであった。教育は内政的問題のままであった。 だが、2000年以降、将来の途上国を担うことになる全ての子どもたちに対して光をもたらすべく、国際社会は行動することを決意する。「行動」は2000年のミレニアム・サミットにおけるMDGsの設定に始まり、2001年のイタリア・ジェノバで開かれたG8ミーティング、そしてそれを受けて2002年に発足したEFA-FTI(Education For All-Fast Track Initiative)と続く。現在、FTIはEFA及びMDGsの教育目標を達成するための手段として、最も有力な枠組みであるとされている。それでもなお、財政面を筆頭に、両目標の達成を阻害する要因が山積している。 そこで、本会議ではEFAとMDGsの教育目標達成のために、現在存在する諸問題をどのように解決していけば良いのか、をEFA-FTI partnership meetingで主に参加者の皆さんと共に議論を深めていきたい。やっとテーブルの上に置かれた教育開発という問題に対して、どのような切り口でどのような答えを導く事が我々には可能なのか。そして、何が不可能なのか。そもそも国際会議で議論される教育とは一体何なのか。単なる人的資本投資なのだろうか?また、そこで創造された新しい議論や考え方を、何らかの形で実際の国際社会に還元したく思う。 【参考文献およびURL】 澤村信英『教育開発国際協力研究の展開』(明石書店、2008) 江原裕美『開発と協力』(新評論、2001) EFA-FTI(http://www.education-fast-track.org/default.asp) |
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