「opportunity」
私たち運営事務局は一体参加者に何を提供するのでしょうか。
この問いへ答えることが歴代の関西大会事務局の任務であるとともに、第13回関西大会のはじまりでもありました。
そこで私たちはその問いへの答えを大会コンセプト「opportunity」として描出しました。
「opportunity」とはラテン語の「opportunus」に由来します。
この単語は元々「港の方に向かって吹いてくる風」を表し、「港の方に吹いてくる風」は出航に好都合な風だったため、「好機」という意味を表すようになりました。ここに私たちの答えがあります。
「関西大会とは成長への可能性を見つけるための好機を提供する」ということです。
つまり、参加者は関西大会に参加し、模擬国連という活動を通して、一大使となり国際社会が抱える困難と真摯に
向き合い、悩み思考し続けることで自己と向き合い、その苦悩の中で自己の可能性を見つけて頂きたい。
そして関西大会に参加することで得たこれらの可能性を手に,更なる成長への扉を開いて頂きたいのです。
参加者が関西大会を通して成長の可能性を見つけ、更なる成長への船出をするための風を生み出す。
これが、本大会が提供するものだと考えます。
また、関西大会自体としましても当大会で13回目を迎えました。第1回大会では100名ほどの規模であったものも
現在では200名の規模まで成長してきました。そこで運営事務局といたしましても自らの事業と向き合い、
この事業の更なる可能性を見出し、関西大会がさらなる成長へと歩むための好機となりうる風を生み出していきたいと考えています。
第13回模擬国連会議関西大会運営事務局一同
第13回模擬国連会議関西大会 事務総長を務める吉川修平です。
この場をお借りして、僭越ながら、運営統括である私からご挨拶させて頂きたく存じます。
昨今のグローバル化によって社会構造が大きく変化し、それに付随するように社会が求める人材も
変化してきました。このような社会では豊かな国際感覚を持つ人材が求められています。
では、私たち学生はそのような人材になるためにどうすればいいのでしょうか。
もちろんそこには絶対的な答えはないはずです。
しかし、私はそれを「模擬国連」という活動の中に見出し得ると考えています。
模擬国連活動とはアメリカを起源とする、国際政治や国際問題を体験的に学ぶ学習プログラムです。
そこでは一人一人が一国の大使となり、一国の立場から国際問題を捉えることで、普段の日本人としての視点から
離れ、新しい視点を獲得するとともに、国際問題がもつ複雑性を理解することができます。
このような過程において、国際感覚豊かな人材を育成することにつながるのではないでしょうか。
この模擬国連活動というものをもっとたくさんの人に行ってもらいたい。
そのような思いから当事業は開始されました。また参加者に本物を体感してほしいという思いから国際会議場を
会場として使用しています。当事業は、当初は100名程度の規模から始まりましたが、今回で13回目を迎え
参加者規模も200名程度まで成長しました。今後のさらなる規模拡大に向けて、大会コンテンツの質の向上、
広報部門の強化などによって努力していく所存であります。そして当事業が将来的には、国際社会に貢献しうる
人材を輩出することができるようになれればと考えております。
第13回模擬国連会議関西大会
事務総長 吉川修平