Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標
| 設定会議 | 持続可能な開発目標に関する総会公開作業部会 |
|---|---|
| 募集人数 | 34名(全てペアデリゲイツ) |
| 会議監督 | 田中佑典 (京都大学経済学部3年生) |
| 議長 | 青柳拓真 (東京大学教養学部国際関係論コース3年生) |
| 秘書官 | 犬飼悠香子(同志社大学経済学部3年生) |
| 報道官 | 須藤雄貴 (大阪大学外国語学部3年生) |
| 使用言語 | 日本語/日本語/日本語 (公式/非公式/決議) |
2012年6月20日から22日までの3日間、国連持続可能な開発会議(リオ+20)が開かれました。
このリオ+20で交渉プロセスの立ち上げに合意されたのが、持続可能な開発目標(SDGs)です
。SDGsとは、2015年以降の国際開発目標の一部となる予定の開発目標です。国際社会には現在ミレニアム開発目標(MDGs)という国際開発目標があり、その達成に向けて世界が努力しているところですが、
MDGsは2015年に達成期限を迎えます。そのため、2015年以降の新たな国際開発目標として、SDGsが提案されているのです。これは国際目標ですので、
文字通り世界中がこの目標の実現に向けて努力を結集することになります。
ここでキーワードになるのが「持続可能な開発」という概念です。
持続可能な開発とは、環境の持続可能性と開発の両立を目指す考え方のことで、「将来の世代が自らの必要性を満たす能力を損なうことなく、現在世代の必要性を満たすような開発」という定義がよく知られています。
このような、世代間の公平と世代内の公平を共に満たすことができるような開発は、多くの人が”望ましい”と思うのではないでしょうか。
実際、持続可能な開発は国際社会が開発・環境問題に取り組むときの指導理念になっています。
しかし、持続可能な開発のこの定義を知っていても、「では、持続可能な開発を実現するにはどうすればよいのか」という問いに答えることはできません。
持続可能な開発は、目指すべき目標としては素晴らしいものですが、その具体的内容・達成のための施策は十分に明らかになっていないのです。
そこで、SDGsの討議を通して、持続可能な開発のより具体的な内容・達成するために取るべき政策を議論してもらうのが今会議の焦点です。
まず、SDGsの前身となるMDGsについては、
外務省:ミレニアム開発目標
国連広報センター:ミレニアム開発目標(MDGs)
が解説として参考になります。
United Nations: Millennium Development Goals
はMDGsに関する国連の公式HPです。
そして、今会議の主題となるSDGsについては、
外務省: ポスト2015年開発目標(ポストMDGs)
IGES: ポスト2015年開発アジェンダ / SDGs
の2つが参考になると思います。
United Nations Sustainable Development Knowledge Platform: Sustainable Development Goals
は国連のSDGsの公式HPで、SDGsに関する情報はここにまとまっています。
食料安全保障については、
外務省: 食料安全保障
外務省: わかる!国際情勢 Vol.44 農地争奪と食料安全保障
農林水産省: 食料安全保障について
あたりが参考になります。
JAICAF: 世界の農林水産
は世界の食料問題に関する最新情報を提供してくれています。これは国際連合食料農業機関(FAO)日本事務所と(社)国際農林業協働協会(JAICAF)が共同で編集している刊行物で、
3ヶ月に1回発行されています。FAOの最新の報告書の要約などが収録されており、食料問題の最新情報を知るうえで大変参考になります。
「持続可能な開発」に関して詳しく知りたい方は、
国立国会図書館調査及び立法考査局(2010)『持続可能な社会の構築 総合調査報告書』
矢口克也(2010)「『持続可能な発展』理念の論点と持続可能性指標」『レファレンス』60(4)
等を読まれるのが良いでしょう。
書籍ならば、
大賀敏子『日本人の知らない環境問題 「地球にやさしい」では世界は救えない』ソフトバンククリエイティブ、2012年、192ページ
が非常に平易に世界の持続可能な開発に関する議論の流れを紹介してくれています。SDGsに関しても少し触れられています。
今会議で主に議論する食料問題については、
生源寺眞一『農業がわかると、社会のしくみが見えてくる 高校生からの食と農の経済学入門』家の光協会、2010年、224ページ
がたいへん分かり易いです。世界の食料問題から日本の農業についてまで、食料問題の基礎を手広く紹介してくれています。
持続可能な開発に関して学問的に検討されたい方には、
諸富徹『思考のフロンティア 環境』岩波書店、2003年、130ページ
が持続可能な開発に対する経済学からのアプローチを概観しており、おすすめです。
また、SDGsに関する実際の議論の中身を知りたいという方もおられるでしょう。OWG of SDGsは既に議論を開始していますので、その議論の要約を見ることができます。
これまでOWGは以下の3回開かれています。それぞれ実際に行われたスピーチ&プレゼンテーションと議論の要約を掲載しておきますのでぜひ参考にしてみて下さい!>
1st Session: 2013年3月14,15日 スピーチ 要約
トピック: General discussion on SDGs
2nd Session: 2013年4月17-19日 スピーチ 要約
トピック: Conceptualizing the SDGs and SDGs process / Poverty eradication
3rd Session: 2013年5月22-24日 スピーチ 要約
トピック: Food security and nutrition, sustainable agriculture, desertification, land degradation and drought / Water and sanitation
加えて、OWGではトピックごとにIssues Briefsが作成されており、議論の土台を提供してくれています。以下のIssues Briefsは今会議の議論内容に直結するものですので、興味のある方はぜひ参照してみて下さい。
TST Issues Brief: Food Security and Nutrition
TST Issues Brief: Sustainable Agriculture
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| 京都大学経済学部3年生 |