模擬国連とは

「模擬国連」って一体なにをするの?と疑問に思ったあなた、
このページでは模擬国連活動の最初から最後までを
あますことなく紹介します。

模擬国連では一人ひとりが一国の代表になりきって
国際会議をシミュレートする活動です。

その中身は、議題と担当国の勉強、政策立案、決議案作成、
スピーチ、交渉、投票、そしてレビューなど多岐に渡ります。

勉強会、リサーチ

いま国際社会で何が問題なのか。

模擬国連では会議ごとに1つの議題(トピック)が決まっています。まずは、勉強会で今回の会議のトピックがなんなのかを学びます。

勉強会では先輩たちの分かりやすいプレゼンテーションに加え、ディスカッションやQ&A;で理解を深めていきます。

勉強会に加えて、議題や自分が担当する国についてリサーチを行います。

なにを勉強すればいいか不安な人もいると思いますが、会議毎にバックグラウンド・ガイド (BG) と呼ばれる冊子をもらうので、それを読めば問題ありません。

政策立案

一国の代表として何を達成するのか。

議題と担当国について理解が深まったら、会議に向けて政策立案を行います。担当国の代表としてこの会議での目標を考えます。

「どうすれば国際問題を解決できるのか」、「自国にとって望ましい結果は何か」、「どうすれば反対する国を説得できるのか」などなど、会議でどのように行動するのかを決めましょう。

決議案作成

国際社会が進む道を形にする。

模擬国連の大きな特徴の一つは議論の成果を「決議案」という文書として残すことです。決議案は採択されると国際連合の意思として世界に公表されます。

そのため、制作した立案を元に自分の国にとって望ましい決議案を採択することが大使の目的になります。

決議案は日本語の場合もあれば英語の場合もあります。英語の読み書きスキルも鍛えることができます。

交渉

問題を議論し、相手を説得する。

模擬国連の醍醐味と言えるのが交渉です。交渉では決議案の内容を巡って意見の異なる国と議論します。

交渉ではなぜこの決議に反対するのか、どうすれば受け入れられるのか、などを話し合っていきます。

時には論理的に相手を説得し、時には譲歩してでも国益を守る-ここにディベートととは異なる交渉の妙があります。

中には交渉が決裂してしまうこともあります。そんな時には決議案を採択するために過半数の支持を求めて交渉します。

スピーチ

国際社会に自国の声を届ける。

交渉の合間には各国の大使によるスピーチ(演説)が行われます。スピーチの際にはすべての参加者が着席して聞かなければなりません。

参加者の多い会議では、全ての国と交渉することは難しいので、スピーチは国際社会に自国の意見を発信できる貴重な機会です。

交渉がうまくいかない時にも、聴衆に訴えかけて、議場の雰囲気を変えることができるかもしれません。

投票

国際連合の意思を決定する。

交渉期間を終えると、決議案の採択に入ります。決議案は採択されると国際連合の意思として公表されます。

交渉が順調に進めばコンセンサス(全会一致)で採択することができます。交渉が難航すれば多数決によって採択されるかもしれませんし、採択されないかもしれません。

決議案の投票は会議のクライマックスで、議場は達成感に包まれて会議を終えます。

おつかれさまでした!

一国の大使から大学生に。

投票を終えると模擬国連会議は閉会し、大使としての仕事も終わります。

その後は大学生に戻ってみんなと会議を振り返り、気付いたことや反省点などを話し合って、今後に活かしていきます。

会議の後には懇親会もあり、一つの会議を共にしたみんなと楽しく食事をして親交を深めます。