Territorial integrity of Ukraine
ウクライナの領土保全
議場
第68会期80回会合国連総会本会議/2014年3月25日〜27日
募集人数
30人
会議監督
上田光哉(神戸大学4回・神戸研究会)
吉田竣(同志社大学4回)
議長
吉松紗恵子(神戸大学大学院1回・神戸研究会)
秘書官
前村 大地(神戸市外国語大学4回)
報道官
斎藤慶太(神戸大学3回・神戸研究会)
使用言語 (公式/非公式/文書)
日/日/日
国割り
| Ukraine (ペア) | Japan | Brazil | Russian Federation (ペア) |
| United States (ペア) | Australia | India | Syria |
| United Kingdom | Saudi Arabia | China | Armenia |
| France | Guatemala | South Africa | |
| Germany | Nigeria | Algeria | |
| Switzerland | Estonia | Iraq | |
| Turkey | Kazakhstan | ||
| Philippines | Iran | ||
| Israel | |||
| Morocco |
議題背景
2014年3月、国際社会を大きく揺るがす事件が起きました。
ウクライナの東部、クリミア半島が住民投票によってロシアへの編入を決定し、ウクライナから独立した後にロシアに併合されました。当時の出来事はクリミア危機と一般的に呼ばれます。この一連の騒動の背景には、当時の大統領を国外へ退去させたユーロマイダンと言われるデモ、そしてロシアによる介入が濃厚とされたクリミアの帰属を決定付けた住民投票、と非常に緊迫した出来事が立て続けに起こりました。当時の国際社会においてはロシアによるクリミアにおける住民投票の介入、そしてクリミアの帰属変更に関する国際法違反など、西欧諸国を中心として激しい非難がなされました。
このクリミア危機を巡って各国、主に西欧・欧米諸国はロシアに対する制裁を次々と打ち出していきます。しかし西欧・欧米諸国やその同盟国が足並みを揃えて制裁を行ったかと言われれば必ずしもそうではありません。特に日本の対応などを見ればよくわかりますが、今の時代に政治的イデオロギーによって各国家が団結するという事は難しいものです。ロシアは軍事・資源大国であり、また土地に対して少ないとは言え大きな人口を抱える国であるので特に西欧諸国からすれば大きなビジネスパートナーであるわけです。
ここに外交の難しさが伺えます。各国政府は自国の国内事情や同盟国との関係を維持する事を考慮しつつも実利を失ってはいけない状況で、非常に繊細な判断を迫られます。
本会議はその中で、国連総会におけるウクライナ情勢を議論して頂くことで、このウクライナ情勢とそれにまつわる外交を追体験して頂きます。
コンセプト
Beyond the Past
コンセプト説明
本会議のコンセプトである「Beyond the Past」は、日訳すると「過去を超えろ」となりますが、この「過去」には
①模擬国連の会議における意味
②参加者個人自身における意味
の2つの意味があります。
①は模擬国連をただの史実を体感する演劇ではなく、自分が主人公であるものとして、ただ史実が こうであったからといった理由ではなく自分なりに目的を設定し、そのために思考・行動し、史実以上に納得のいく結果を出してほしいということを指します。
②は参加者個人の模擬国連のスキル・考え方を本会議を通じて会議へ参加するより以前から、すなわち過去からより良く変化して欲しいという意味です。
ただ受身的に参加するのではなく、会議準備と会議を通してインプット及びアウトプットをしていく中で過去の自分を超えて欲しいということを指します。
ここまで少し長ったらしい説明をしましたが、より簡潔かつ平易な言い方をすれば
「過去経験して来た模擬国連を超えるような、最高かつ面白い会議にしたい!」に集約されます。
皆様の参加お待ちしております!
会議を作成した理由
この会議を設計した理由、つまり「beyond the past」を設定した理由としては、未だ模擬国連には大きな課題が存在しており、模擬国連の活動の質の向上ひいては参加者自体の質向上はまだまだ可能であると思ったからです。
この模擬国連の質向上に大きな鍵を握っている層は主にミドル層であるとディレク二人は考えていますが、
その課題としては現状模擬国連におけるノウハウ・ナレッジといったものが整理されておらず、自由という名のもと、属人的かつ応用性の低い情報しか存在していないことやいたずらにギミックや設計の改変を勧め、シンプルさを喪失した結果本来あるべき本質が失われていることなどが挙げれれます。
本会議ではそれらを解決し、模擬国連自体が、また参加者個人という意味でも「過去を超えて」頂ければと思っております。
会議を通して参加者に得て欲しいもの
参加者に得て欲しいことは、細かく分けると多くあるのですが、簡潔にまとめるとすれば、以下の3つとなります。
模擬国連のみに通用する能力というよりは広くもっと他のものにも応用できそうな普遍的なものを意図しています。
①現状を分析する力
起きている事象を、そのままの事象として表面的に見るのではなく、その背景には何があるのか、それらはどのような因果関係があるのか、またそれらはどのような文脈の中で理解する事が相応しいか、といった事象に対して深い分析と理解をする能力を主にリサーチの段階で獲得して頂きたいです。
②会議における目的(国益)を設定する力
ただ単純にリサーチの結果として国益を設定するのではなく、その国益は複数の視点からも成立するのか、またその国益は実現可能なのかと言った理想と現実を調節する力を国益設定段階で獲得して頂きたいです。
③目的達成のため戦略・戦術の立て方
自分が設定した目的達成のための行動の方向性・計画を立て、実行するといった能力を、
リサーチとそれに基づく会議戦略の考案と実行を通じて獲得して頂きたいです。
3つともご覧になって頂いたならおわかりだとは思いますが、これといって特殊なことは何一つなく、本会議で得られるものは良くも悪くも模擬国連で得られる”であろう”ものを再構成したものに過ぎません。
しかし、本質的に模擬国連から得られるものとなるとやはりこれら3つになるのではないかとディレクは考えております。
こんな人にオススメ!
この会議の参加をオススメする方は、一言でいえば一定数模擬国連の会議に慣れてきた人です。もう少し限定的な範囲でいうと、模擬国連における自分の成長と各会議における結果や参加者の行動に対して、行き詰まりや飽きを感じてきた人は是非ともこの会議に参加して頂きたいです。
しかし同時に、この会議はあまり会議経験の無い模擬国連初心者にも参加して楽しんで頂ける構成になっていると考えています。
この会議は、前述したように模擬国連のリサーチ・国益設定・戦略戦術という基礎かつ本質的作業を深く高度なレベルで行う事でより模擬国連の楽しさを見つけて頂きたい、という主旨のもと作成しています。
この会議では事前に会議に必要なもの–リサーチの軸・精度の高い国益の設定・戦略戦術の練り方–をフロントにより体系的に纏めたものを提示した上で参加者の方々に会議に臨んでもらいます。日頃何気無く行なっている会議準備や会議行動を再び見つめ、その意味を再確認する良い機会になればと思っています。
ですのでむしろやる気があれば初心者の方にも是非オススメしますし、なまじよくわからずに闇雲に会議に出るよりはより実りがあると思います。ただ必然的に理論の理解を前提としたアウトプットを求めるため、努力量・やる気という意味で難易度は高くなることだけはご留意ください。しかし頑張れば達成できるものであることは保証します。
皆様のご参加お待ちしております!
※○メンとは大学模擬国連の経験年数を表しています。
新メン…模擬国連暦1年目の方
旧メン…模擬国連暦2年目の方
老メン…模擬国連暦3年目の方
神メン…模擬国連暦4年目の方
超神メン…模擬国連暦5年目以上の方
まずは個別的な国の選び方のポイントをご説明する前に本会議参加国の投票行動と国益の大きな軸を説明します。
投票行動に関しては、
左の2列は史実決議案に賛成、左から3つ目は棄権及び退席、右端は反対です。
この投票の理由、つまり国益の軸として存在しているのは大きく以下の三つです。
①対米関係
経済・軍事・食糧安全保障といった対米との関係に生まれる国益
②対露関係
経済・軍事・食糧安全保障といった対露との関係に生まれる国益
③国内における民族問題
自国内に存在する民族問題との兼ね合いにおいてダブルスタンダードを避ける目的や自国民へのアピールとして存在する国益です。
つまりこれら三つの軸の利益を調節しながら史実において各国は投票行動を行ったわけです。
以下上記を踏まえて、個別的な国の選び方をご説明致します。
① アメリカ、ロシア、ウクライナ
言うまでもない大国または当事国です。
多くの国に対して積極的に交渉を持ちかける、攻めの姿勢となりますので、
必然的に多くのリサーチ量と会議が準備が必要となりますが、会議の中心となりたい方におすすめです。
② UK、フランス、ドイツ、スイス
比較的アメリカ寄りではありますが、UKとフランスは常任理事国、ドイツは経済大国、スイスは中立国として一定数のプレゼンスと立場を持ち、またスイスを除いた国はEU加盟国としてロシアとの関係性の中で悩む国になります。
一定数のプレゼンスはありますが、常に攻めるというよりも状況を見て判断するような国となりますので、強いスタンス・立場に囚われることなく自由に動きたい方にオススメです。
③ 左から2列目と3列目
ロシアとアメリカの関係性の中で強く悩む国々です。
プレゼンスが無いとまでは言いませんが、他の国と比較すると劣る一方で、主に米露から積極的な交渉を受けることになるので、どちらかというと守りの国です。
積極的に会議で攻めるというよりも、ミドルパワーとして、権謀術数を使いたい方や、じっくり腰を据えて交渉したい方にオスメメです。
④ 一番右列
親露国であり、投票行動から分かるようにアメリカ対して強めの対応をとった国々です。
ロシアと協調を取りつつ、独自のスタンスと主張を行っていく国となります。
そのため何かグループで交渉や行動を行うというよりも単騎で動きたい・攻めたいという方にオススメです。
*ペアの国を設けた意図としては、当事国ということもあり、交渉の量が多いためです。
そのため、通常の全国大会でよくあるような先輩・後輩でペアを組み、意思決定は先輩が行うペアではなく、各々が独立し、意思決定できるペア(交渉等において一人で対応できる)のみ受け付けます。
申し訳ありませんが、アプライ理由を拝見した上で先輩・後輩といった意思決定はどちらか一方が常に行うといったペアでの御応募はご希望におそらく添えないかと思われます。ご了承ください。
*実際の交渉の材料や内容に関しては各国によって大きく異なりますので、(例 同じアメリカ側でも経済的理由でそうなのか・軍事的理由でそうなのか異なる)御希望をされる国が実際どのような中身の交渉を行うのかを予め知っておくため、事前に御希望国のリサーチをした上でアプライされることを推奨致します。
・上田
とにかく面白い会議を作りたい!という事でフロントを結成したので最後まで面白い事を追求していきたいです。
皆様是非御応募ください。お待ちしております!!!
・吉田
ここまでごちゃごちゃ書いてきましたが、結局は
”できる限り最高の会議を頑張って作ったのでみなさん来てください!”
が言いたいだけです!
皆様のご参加をお待ちしています!