Considering the situation in the Great Socialist People’s Libyan Arab Jmahiriya
リビア情勢に関するアフリカ連合安全保障理事会会議
議場
アフリカ連合平和安全保障委員会会議(AU-PSC)・2011年2月~3月
募集人数
34人
会議監督
尾関夏帆(京都大学3年・京都研究会)
副会議監督
眞塚麻里江(立命館大学4年・京都研究会)
孔徳湧(東京大学3年・駒場研究会)
議長
フロントから選出
秘書官
村井瑛(大阪大学3年)
他1名
報道官
大田陽菜(金沢大学3年・北陸支部)
使用言語 (公式/非公式/文書)
日/日/日(動詞のみ英語)
国割り
★…ペアデリ必須国
※全ての国ペアで募集しますが、コンセプトに基づいてシングルデリを希望される方は、お申し込みの際その旨をお書きください。
| Burundi | Benin | Chad |
| Djibouti | Equatorial Guinea | Kenya |
| Mauritania | Mali | Namibia |
| Nigeria | Rwanda | South Africa★ |
| Zimbabwe | Algeria (Observer)★ | Côte d’Ivoire(Observer) |
| Gabon (Observer)★ | Libyan Arab Jamahiriya (Observer) ★ |
議題背景
2010年、チュニジアで青年の焼身自殺デモテープをきっかけに「アラブの春」と呼ばれる反体制運動が起こります。この反体制運動は次第に近隣の国々まで拡大し、カダフィ政権が強権体制を敷いていたリビアでも反政府運動が勃発しました。カダフィ政権が武力を用いて反政府運動を鎮圧したことからリビア情勢は不安定化し、国連安全保障理事会は2011年2月26日にはリビアに対する経済制裁を、3月17日には国連憲章の下「(武力行使を含む)必要なあらゆる手段」をとる権限を加盟国に与え、この決定を受けてNATOはリビアに空爆を行いました。このNATOの空爆はリビアの交戦状況を一転させ、カダフィ氏の死亡が確認されるまで空爆は続き、政権は倒れました。NATOの動きは各国の国益に基づいた介入なのか、リビア人民に対する「保護する責任」の成功例なのか、見方は様々にあると思いますが、今回は少し別の視点からリビア情勢を見てみましょう。
内政不干渉原則が確立している現代において、アフリカ連合は、その加盟国の紛争に関して介入することが法的に認められている稀有な例であり、「アフリカの紛争はアフリカで解決する」ことも掲げています。またアフリカ地域の「国力が強くない国の集まり」という性質を踏まえてアフリカ諸国の意見を統一し、票数を無視出来ない国連の場でアフリカの影響力を確保するなどユニークな政策をとっています。
実はリビアのカダフィ大佐は、この独特の性質を持つアフリカ連合の設立の立役者です。またカダフィ政権時リビアはアフリカ連合の予算を多く拠出し、アフリカ連合の重要なパートナーでした。
そんなアフリカ連合平和安全保障委員会では、国連安保理がリビアに対して制裁を下すことを決定した数十日前から、リビア情勢に対する会議が開かれており、その決議の中では「どんな形であれ、リビアにおける外国軍の介入を排除する」ことが定められました。しかし、直後の安保理会合で当時非常任理事国であった南ア、ナイジェリア、ガボンのアフリカ3国は「リビアに対して軍事行動を含む手段をとる」決議に賛成し、この決議は可決され、NATOは空爆を行いました。この後もリビアの紛争解決のイニシアティブをアフリカ連合がとることを主張しつ続ける等、アフリカ諸国の行動は一見『矛盾』しています。
今会議は、国連安保理が開かれる前、未だリビア情勢解決に関するイニシアティブをアフリカ連合が持っている状況から模擬します。アフリカ連合として、リビア情勢に対してどのような結論を出すことが出来るでしょうか。
コンセプト
Something only MUN can give you.
(模擬国連があなたに与えるもの。)
コンセプト説明
私の会議コンセプトは「Something only MUN can give you.」つまり『模擬国連が貴方に与えるもの』です。
貴方は何故模擬国連活動に参加しているのでしょうか。私の身の回りで聞く限り、大きく4つのタイプがあるのではないかと思います。
1)「模擬での新たな出会いを大切にしたい」というご縁系もぎこっかー
2)「国際政治や国際問題について理解を深めたい」「日本以外の視点を持ちたい」という学問追及系もぎこっかー
3)「タスクを的確にこなしキャパシティを広げたい」「相手との交渉スキルや魅力的な話法を身に着けたい」という自己成長系もぎこっかー
4)「設定した国益を達成する為の戦略をじっくり考えてみたい」「自分を捨て、大使という立場を演じてみたい」というゲーム・スポーツ要素を求めるもぎこっかー
もちろん、上記のすべてないし複数の要素を模擬国連に求めている方もいると思います。
さて、よく大会HPにも、研究会のBGにも、そして先輩とのご飯の場でも、「模擬国連活動は重責・多忙であり、自分へのリターンが明確で無いとモチベーションが維持できない」という問題意識を背景として、「(会議・運営は)目的意識をもって望め」と言われます。確かに、「自分なりの会議の楽しみ方は何か」という問いを自身に説明出来るようになることで自らのスタイルを確立し、たとえこれから先、模擬の難しさにぶつかっても乗り越える力になるでしょう。
あなたが、「目的意識を持て」と言われて、すぐに自分の目的を持てる、もしくは既に持っているタイプのもぎこっかーであれば、今会議のコンセプトは貴方にとって必ずしも必要なものではないかもしれません。そうではなく、本会議は「入った時には抱いていた目的を、模擬国連の多様なあり方に触れる内に忘れてしまった」「先輩へのあこがれ、雰囲気の良さに魅了されて入ったけれど、重責多忙な活動を続けることに意義を見失いかけ、デメリットすら感じ始めている」というような方、「上述の2~4の要素(1は会議レベルで及ぼせる影響が極小なので割愛)の魅力を理解しているが、実際に体感したい」という方向けのものとなっています。
私自身の経験なのですが、曖昧な目的意識のまま模擬国連活動と向き合い続けることは中々難しいです。アルバイト、留学、インターンシップ、大学での学問探求など、身の回りに代替選択肢が溢れている状態で、お金は入らない、個々の会議で得られる知識は断片的、フロントの価値観によりアワードが決定される会議では時に理不尽に感じる時もあるかもしれません。
一度、気持ちよく模擬国連と向き合うために、「模擬国連が貴方に与えるもの」を見つけに、再確認しに行ってみませんか。
会議を作成した理由
私は「我々は模擬国連をいつまで続けるべきか」「模擬国連はいつまで存続するのだろうか」という、主体は違えど相互に影響しあう2つの疑問をきっかけに、「模擬国連における人材の流出」という問題への危機意識から、会議の作成を希望しました。
「模擬国連活動自体の、また参加者のレベルの低下」といった問題を所々で聞くことがあります。自身がまだ大学模擬国連を2年しか経験しておらず、そして大学院への進学などによって、長年活動に参加するとしても6、7年限りの経験であることを踏まえると、この問題が果たして事実なのかどうかは定かではありません。しかし、活動参加者の半数以上が大体1~2年で活動から離れていく現状があり、人材の入れ替わりが激しく、会議経験が豊富な上位層が薄い点が模擬国連の特徴の一つではあると思っています。
そして、自分自身が運営の主軸であった二年生から三年生への進級を前に、「模擬国連はいつまで続けるべきか」を考えることが多くなりました。学問探求に加え、留学、インターン、ボランティア、英語系やディベート系サークルなど、自己の知的欲求を満たし自己成長をするための手段は、今や周りに溢れていると思います。特に、将来を楽観視出来ない状態で、留学、資格取得、インターン等は学生の目に魅力的に映るのではないでしょうか。その中で、リサーチや運営へキャパシティを割いて模擬国連にコミットする理由、即ち「模擬国連から自分が得られる価値」は何だろうか?と考えるようになりました。模擬国連活動は忙しく、自分なりの答を見つけられない状態では、どんどんストレスのみが溜まっていってしまい、活動から離れてしまいます。
模擬国連という重責多忙な活動に追われ、自身のやりたいことを見失ったまま離れていくことは、その人にとっても、模擬国連界隈にとっても残念なことです。一年のターニングポイントとなる夏の関西大会で、「自分はなぜ模擬国連をやるのか」、つまり「模擬国連が自分に与えるもの」を考察するきっかけを作りたいと思っています。
会議を通して参加者に得て欲しいもの
模擬国連活動は忙しく、「しっかり目的意識をもって臨め」と言われますが、自分自身中々目的意識が定まらずいました。運営が忙しく、現在の立場の責任感から会議に出ているといった人や、雰囲気やメンバーに魅力を感じて何となく入ったという人に「模擬国連が自分に与えるもの」を考えるきっかけを得てほしいと思っています。また、会議設計の軸は、自身の考える模擬国連の価値である、「普段の日常生活や講義では知りえないことを体感的に学ぶ」「交渉力や妥協を引きだす力など合意形成をする上で必要な力を培う」「対立国の存在やチームプレーの要素を取り入れ、ゲーム・スポーツのように色や味のある思い出とする」ことを据え、会議設計を進めています。会議設計は私の考える主観的な価値に基づいてしまうのですが、リサーチやレビュー、評価の段階において多様な「模擬国連の価値」を紹介、共有します。
こんな人にオススメ!
※新メン:先輩や活動の雰囲気に憧れて入ってきた方で、色々な会議を経験する前に一度自分なりの模擬国連の価値を見つけてみたい方
※旧メン:運営代となり、一度は模擬国連にコミットすることを心に決めたが、重責多忙な活動や多様な会議の在り方により、模擬国連を続ける目的が不明瞭になってしまった方
※また、新~神問わず、「人との繋がり」以上の模擬国連の価値を見つけてみたい方
※○メンとは大学模擬国連の経験年数を表しています。
新メン…模擬国連暦1年目の方
旧メン…模擬国連暦2年目の方
老メン…模擬国連暦3年目の方
神メン…模擬国連暦4年目の方
超神メン…模擬国連暦5年目以上の方
※「もぎこっかー」とは模擬国連活動に参加する人の通称です
今会議は多様な価値観の一つとして「協力国・対立国がある中交渉を通じて国益達成を目指す」ことのスポーツ性に注目し、色や味のある体験として参加者の思い出に残る会議にすることを目標の一つにしており、参加者の皆さまにリサーチによって参加国との協力・対立関係を調べてほしいと思うので、各国のスタンスは省かせて頂きます。難易度や情報量に関しても、国によって様々な「難しさ」がありますが、全ての国で英語資料の読解は必要になるかと思います。
ここでは、もし会議監督が会議をした時に、その国に感じるワクワク感を書いておきます。
★南ア、リビア
「自分の行動で歴史を変える」高揚感を楽しめます。
※リビア大使はカダフィ大佐の方針に従って行動して頂きます。
★ガボン
ポーカーフェイスを求められる国で、外交官としての駆け引きを楽しめます。
★アルジェリア、モーリタニア
どのように切り札を出すかがポイントで、外交官としての手腕を問われます。
★マリ、チャド、ナミビア
アフリカ紛争と与党の関係、アフリカの複雑な国際関係構造を体感して学べます。
★ジンバブエ、ケニア
アフリカと西欧との関係を学べ、自分なりの結論の下積極的に行動出来る点が魅力です。
★コートジボワール
2011年に注目を集めている国であり、それを活かした戦略を練る面白さがあります。
★ルワンダ、ブルンジ、ジブチ
国益の設定が難しく、自身の頭で考え抜き「大使」の立場に加えて「自国」と向き合う面白さがあります。
★ベナン、赤道ギニア
こちらも国益の設定が難しく、自由度の高さを活かした会議の立ち回りを楽しめます。
★ナイジェリア
覇権国を標榜する国として様々な考えを持って行動でき、考える量も行動する量もボリューミーです。
参考資料
➀担当国とリビアの関係を調べたい
→「Foreign relations of 担当国」「Relations Libya – 担当国」で検索
②AU―PSC声明を調べたい
→「African Union」HP→「Peace & Security」→「PSC」→「PSC Communique」
③アフリカ内地域


そうですね、「せっかく4,5万払うんだから本気で頑張ってみませんか?」とは自分は言いません。ただ、どんな会議であれ、本気で取り組んだだけ得られるものがあるとも思います。私たちフロントは、「本気で頑張りたいかもしれない」と思える会議を作れるように尽力します。
