春合宿 2005


 今年の春合宿は新メンが旧メンになるためのステップアップがしたいということで行われた。その中でも特に、交渉力の向上を目標として新メン中心に会議がなされた。
議題は安保理改組という今、注目すべき議題であり、京都研究会との合同で行い通常活動とは雰囲気が少し異なったものであった。


 春合宿1日目、会議はケニア大使の公式発言から始まった。
 各国が公式発言を行う中、ワーキングペーパー(WP)などをもとにそれぞれ各国の主張を述べた。今回の議題の大きな論点である安保理の枠組みをどうするかという点では、ハイレベル委員会の報告で提示されたA案を主張するG4グループ(日本、ドイツ、インド、ブラジル)やアフリカグループ、B案を支持するコーヒークラブ(アルゼンチン、カナダ、コロンビア、イタリア、韓国、パキスタン、スペインなど)の対立は、会議前から深いものがあり、会議が始まってもその対立軸は変わらなかった。
 その中でも、独自の案を模索するスウェーデン大使、現常任理事国であり大国として2つのグループ間を行き来するP5(アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシア)、中東に新たな常任理事国を主張するアラブ首長国連邦など中立的な立場をとる国もあった。
 第1会合の終盤では、間近に迫った決議案(DR)の提出締め切りの時間に追われたために、十分な議論の時間を持てなかったが、A案派、B案派のそれぞれからDRが提出され、1日目の会合は終了した。


 深夜の非公式討議(コーカス)では、大きな混乱が生じた。
 比較的早めに読み込みが終わりグループ間調整の終了したB案派に比べ、A案派では、大きな紛糾があった。原因としては、G4とアフリカという利益の異なるグループが一緒になったことで、意思統一が困難であったこと、DR提出前に十分なチェックがなされなかったことなどが挙げられる。
 一方、B案派も待ちの姿勢を続け、積極的な議論を行おうという姿勢は見られなかった。このような中で深夜コーカスでは、B案派からA案派にA案を支持する根拠を出してほしいという主張が出されたが回答は翌朝に持ち越しとなり深夜コーカスは終了した。


 2日目、第2会合が始まった。
 はじめに深夜コーカスの内容を確認するための非公式討議が取られ、会議は開始された。早速、深夜コーカスでB案派から出された質問にA案派が回答を出した。
 しかし、その答えに対してB案派が再質問を要求するなど主張は平行線を辿っていた。そんな中、会議を大きく動かすようなWPがスウェーデン政府から出された。
 スウェーデン政府の提案は、常任理事国、非常任理事国をなくして新たに任期6年の準常任理事国のみを24カ国作るというものであった。この提案は会議を大きく動かしかねない提案であったが、その案の提出時期の遅さからか主流となることはなかった。

 その後、A案派、B案派からそれぞれの妥協案が出され、それをもとに全会一致で修正案を通すために双方の交渉が続いた。
 しかし、それぞれの意見が大きく食い違ったことや1つ目の論点である安保理の枠組みをどうするかということに対し、十分な議論がなされなかったことなどにより全会一致を目指す交渉は決裂し、双方が提出したそれぞれのDRがそのまま投票行動にかけられることになった。
 投票では、A案、B案の双方のDRは共に3分の2以上の多数を取ることはできず決議案がが可決されることはなかった。


 今回の合宿では、新メンのみで会議をつくろうということで始まったが、結局は旧メンの力を借りなければ会議が成り立たなかった。そのような意味で、会議が成功であったとは言えないであろう。
 しかし、失敗したということが次につながるのであれば、今回の合宿は成功したと言えるだろう。この合宿を通して参加者が達成できたと思うことを自信に変え、達成できなかったことを前期の目標とすることで、参加者の更なる成長を期待する。



                  春合宿2005 PHOTO    

                            
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