プロシージャについて
水谷 雄
会議の流れについて
開会宣言
↓
出欠確認(Roll Call)
↓
議題採択(Adoption of the Agenda)
↓
公式討議(Formal Debate)の発言者登録(Opening of the Speaker’s List)
↓
公式討議開始
↓
公式討議終了
↓
投票行動(Voting Action)
↓
会期(Session)の終了
公式討議(Formal Debate)での議事進行手続きについて
1、Motion[1]
Motionとは「動議」を意味し、Delegateが会議の進行についての提案を行なうことをさす。
l 会議を停止したいとき
I’d like to suspension of the meeting for ○ minutes.(過半数の賛成で可決)
l ペーパーを提出したいとき
I’d like to introduce our working paper (draft resolution) officially to the floor.
I’d like to introduce our Friendly (or unfriendly) amendment officially to the floor.
(それぞれ内容の説明の時間が与えられる)
l 非公式討議への移行
I’d like to move for the informal debate for ○ minutes.
l スピーチ時間の制限
I’d like to move that we limit the time for speeches to ○ minutes.
2pro/2con[2] → 過半数の賛成で可決
l スピーカーズリストを閉じたいとき
I’d like to move for the closure of the speaker’s list.
l 公式討議をやめて投票に入るとき
I’d like to move for the closure of the debate.
2con→2/3以上の賛成で可決
l 会議(Meeting)を終了したいとき
I’d like to adjourn the meeting.
l 会期(Session)を終了したいとき
I’d like to adjourn the session.
2、Point of Order
議長に対する要求がある場合に使用する。
l 議長裁定に対する異議
I’d like to challenge the decision of the chair, ….
l 威信回復の申し立て
I’d like to rise to a point of personal privilege.
l 答弁権行使[3]
I’d like to exercise my right to reply for the distinguished delegate of ○.
3、Point of Information
Point of Informationは各国に関する質問を議長を通して尋ねたり、議事進行につぃいて議長に尋ねたりする際に用いられる。
l 発言者への質問
Would you ask the distinguished delegate of ○, if he/she would answer my question?
l 議長への質問
Would you show me what rule requires this voting? など
投票行動[4]の流れについて
@ 投票行動開始
投票行動の開始を議長が宣言する。この段階で議場は閉鎖され、議場への出入りができなくなる。また、これ以降、他国との意見交換やメモの使用が禁止される。
A Unfriendly Amendment投票に関する提案の募集
投票行動の最初に行われるのは、Unfriendly AmendmentをDRに組み込むかの投票である。ここでは、その投票に関する提案を募集する。
B Unfriendly Amendment投票 <実質事項[5]>
Aを受け、投票が開始される。DR毎に投票が行われる。複数のUnfriendly Amendmentが提出されている場合は、内容が元のDRから離れているもの(議長が判断)から順に行われる。
C 表決方法に関する提案の募集・投票 <手続き事項[6]>
ここではDRの表決方法に関する提案を募集する。具体的には、点呼式投票、分割投票、重要問題指定、コンセンサス採択の提案である。
D 投票理由説明の募集
投票前あるいは投票後に自国の投票行動の説明、あるいは留保の宣言などを目的とした発言の機会が議長から与えられることがある。議長が発言を希望する国を投票前・投票後のそれぞれについて募集する。
EH 投票理由説明(投票前・投票後)
Dで発言を希望し登録された国は、自国の投票行動に対する説明のみ発言できる。
F 分割投票 <実質事項>
Cで分割投票の提案が可決された場合に、最終的に分割を行うかどうかの投票を行う。
G DR投票 <実質投票>
Unfriendly Amendmentと分割投票の投票結果が反映されたDRについて、Cで決定された表決方法に基づいて、ナンバリング順に表決が行われる。
各表決方法の特徴
点呼式投票(Roll-call vote / recorded vote)
“I’d like to move for a roll-call vote on draft resolution **.”
☆ 提案があると自動的に可決
roll-callは自国の投票態度が明らかになる(議事録にも残る)ため、自国の投票態度を明らかにしたくない場合は不都合であるといえる。
無記録投票(non-recorded vote)
一般の動議と同じく、単純多数決による投票。特に投票方法について提案がなかった場合、自動的に単純多数決による無記録投票になる。
コンセンサス採択/無投票採択(adoption by consensus / adoption without vote)
“I’d like to move that we adopt the draft resolution **.”
☆ 異議がなければ可決、但し1か国でも反対があれば即否決され点呼式投票に移る
一定の国際的賛同を得たものとなるため、近年国連でもこの方法による採択が多くなっている。
重要問題指定(important question)
“I’d like to regard the draft resolution ** as an important question.”
☆ 2pro/2con → 過半数の賛成で可決
ある決議案を重要問題に指定すると、その決議案を可決させるには2/3の多数が必要となる。
分割投票(division of question)
“I’d like to move for the division of question on the draft resolution ** operative clause **.”
☆ 2pro/2con → 過半数の賛成で可決
ある決議案について部分的に賛成できない条項がある場合、その条項について削除を提案することができる。削除を提案できる対象は、主文のみである。
[1] 優先順位は、1. Suspension of the meeting(コーカスの導入) 2. Informal debate(非公式討議の導入) 3. Adjournment of the meeting(meetingの延期) 4. Closure of debate(公式討議の打ち切り) 5. Time limit on speeches(スピーチ制限)の順である。
[2] その提案がなされた時点で、議長が2人の賛成発言者と2人の反対発言者を募る。賛成発言者2人は揃ったが反対発言者が2人揃わなかった場合は自動的に可決される。また、その逆もある。従って、2pro/2conに関わる提案をする場合は、あらかじめ自分に賛成してくれる大使を用意しておく必要がある。
[3] 第58期国連総会において、日本が北朝鮮に対して行使した。更に北朝鮮も日本に行使した。
[4]注)ABFは、行われない場合もある。
[5] 実質事項に関する投票はすべて実質投票(substantial vote)であり、投票において棄権が認められる。
[6] 手続き事項に関する投票はすべて手続き投票(procedural vote)であり、棄権は認められない。