〜導入(紛争予防の出発点)〜          文責:井床利世

ポイント

・紛争予防の重要性が再確認(強調)されるようになった経緯。

・なぜ冷戦後に地域紛争(特に「内戦型」国内紛争)が急増したのか。

・なぜ国内紛争の対処は困難であるのか。

・既存の取り組みのどこに問題があるのか。

 
 

 

 

 

 

 

 


1、紛争の多発

冷戦時代:世界規模での大国同士の対立とイデオロギー闘争に目が奪われがち。

 


世界の辺境で発生していた地域紛争は注目されなかった[1]

 1991年、ソ連解体

 

 

冷戦後:資本主義VS社会主義という構図が崩壊。紛争の顕在化[2]

 


地域紛争やテロが世界各地で多発!!紛争そのものに人々の目が向けられるようになった。

 

※BG参照(第1章の第3節、世界の紛争p,8〜p,13

 

☆冷戦後に急増した紛争には           が多い。

 


         政府VS反政府グループ、民族VS民族    etc…

 

2、国連の紛争への対処

*そもそも国連が想定していた紛争は          である。

                      ↓

外交による努力などの非軍事的措置によって解決しようとする。

 

☆平和の安全を守るために、国連憲章の第6章で紛争の平和的解決、第7章で強制措置(非軍事的→軍事的)が義務付けられている。(集団安全保障)

*国連の         の機能不全

         目の前にある紛争を何とかするための応急措置

紛争に対処する既存の国連の活動=平和維持活動(            、以下PKO

 

PKOの抱える問題点 

・財政難    ・派遣時期が遅い(当事者間の停戦合意成立後に派遣)

・性格的な限界(当事者の協力が不可欠、安保理の利害関係の影響を受ける etc…

 

 

3、「内戦型」国内紛争の特徴

      が、犠牲になるケースが非常に多い。(←難民の発生、虐殺など)

副次的に様々な問題が生じる

国内紛争が抱える問題点

・内政干渉の問題。

・国際法が適用されない。(国単位ではない。)

・外交、対話などの非軍事的措置による解決をしようとしない傾向がある。

 

4、紛争予防の重要性の再確認

実際に、これらの問題(2、3で挙げた)を抱え90年代に多くのPKOが失敗し、挫折する。。。←ソマリア、ルワンダなど[3]

紛争の悪循環

 

5、まとめ

紛争予防の重要性が再確認されるに至る経緯は、理解してもらえただろうか?

予防することによって得られるメリットは非常に大きいと思う。しかし、このように紛争を未然に予防することが望ましい、という点で国際的に共通の理解があっても、誰がどのような手段を通じ、どこでどのように実施するのかという点で、未だに様々な見解があるといえる。我々はまだ、紛争予防の出発点に立ったばかりである。これからの勉強会や自らのリサーチを通して、さらに理解を深めて欲しい。



[1] 注目されなかったというよりも、各地の内戦や国内紛争に米ソが介入していたため、米ソの対立として人々は捉えていた。しかし、そのような米ソの抑圧の下で潜在的に紛争はくすぶっていた。

[2] 特にロシアがソ連時代に介入していた紛争を放っぽり出してしまったため。

[3] BG第3章(1)参照。