世界におけるHIV/AIDS
文責 阿部 綾子
BG 第1章
1. HIV/AIDSについて
l AIDSとは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症の を指したもの
l HIV感染後の経過
HIVに感染
無症候期間(2〜20年程) (自覚症状なし)
徐々に免疫組織が
破壊されていく
AIDS発症期 (免疫力が極度に弱く
にかかりやすい)
死亡
l HIV感染者とAIDS患者との違い
HIV感染者――HIVに感染した人
AIDS患者――HIV感染者のうち、AIDSを発症した人
l HIVには がある 完全に予防できるワクチンができていない
l 治療薬の問題 ・完治する薬がない
途上国の多くの感染者/患者 は薬を入手できない
・飲み続けるのが大変
・非常に高価
2. 感染経路、予防と問題点
l 未消毒の注射器の使用
医療機関でもあるが、より感染が多いのはIDU(麻薬注射常習者)間。
l 供血・輸血(現在では途上国で多い)
日本でもあった薬害エイズがこれ。途上国では、供血・輸血が安全に行われていない国がまだまだ多い。
l 性交渉
MSM(男性とセックスする男性)や性産業従事者の間で広まりやすい。また、一般に感染が広がるときの主な感染経路も性交渉。 cf.国連人口基金(UNFPA)
ex)タイの性産業
l 母子感染(途上国で多い)
先進国などでは予防薬が使われているが、最近副作用が問題になっている。
l 伝統文化の儀式
アフリカでの女子割礼(詳しくはBG第2章P.26) など。
IDUやMSM、性産業従事者は特に危険な行為をすることが多いので、最初はこれらのハイリスク行為集団の間で感染が広がっていく。
3. 世界でのHIV/AIDS
2003年末現在の推計で、HIV感染者/AIDS患者は
・世界で約 万人
・90%以上が の国民
・約3分の2がサハラ砂漠以南のアフリカにいる
l サハラ以南のアフリカ(約2700万人)
異性間性交渉による感染が拡大し、流行が一般化している。第二の感染源は輸血。母子感染も多く、エイズ孤児の問題も。西アフリカでは少し異なるウイルス。
l ラテンアメリカ、カリブ海沿岸諸国(約210万人)
IDUやMSMの間で、また輸血によって広まった。カリブ海沿岸諸国ではサハラ以南アフリカに次いで深刻。 ex)ブラジル
l アジア、太平洋(約720万人)
ハイリスク行為集団間での感染が拡大している。人口が多く、一般化すると被害の大きさはサハラ以南アフリカの比ではない。 ex)中国
l 東欧、中央アジア(約150万人)
IDUが増加し、その間での感染増加が特に問題になっている。異性間性交渉による感染も拡大しつつあるが、意識は低い。
l 北アフリカ、中東(約60万人)
IDUやMSMの間に少しずつ広がっていが、表立った対策が立てられにくい。きちんとした情報のない国が多い。
l 先進国諸国(約700万人)
日本以外の国では新規感染者は減少。感染経路は薬物注射から異性間性交渉へと移っている。
4. なぜここまでHIV/AIDSは広がってしまったのか
l 対策が後手になってしまいやすい。
l 気づかずに感染を広めてしまう。
l 偏見や差別が生まれてしまった。
l HIV/AIDSから身を守るための知識が伝わっていない。
l 話題にしづらい雰囲気がある。
5. 今後のHIV/AIDS
このままいくと、HIV/AIDSの被害はますます大きくなるであろう。その原因となることを挙げてみた。
l 完全なワクチンがない。
l HIV/AIDSの知識が知れ渡っていない。
l エイズ薬が高価で、必要な人が入手できない。
l 被害が深刻な途上国での資金不足。
cf. GFATM:世界エイズ・結核・マラリア基金(詳しくはBG第4章P.45)