2000年10月31日、安全保障理事会において全会一致で「女性と平和・安全保障」に関する決議が採択されました。このような決議は安全保障理事会においては前例のないものであり、女性が平和を促進するための重要な役割を担っていることが認識されたのです。
「女性の権利は人権である」
これは、女性の人権を再認識するためのスローガンとして使われたもので、日本で生きる私たちにとっては、至極当然で普遍的な概念に思われます。その一方で、不安定な武力紛争地域において、女性は民族浄化に利用された残酷な歴史も存在します。
リプロダクティブヘルス/ライツとは、性と生殖に関する健康とそれを守る権利のことです。それは、人が安全で満ち足りた性生活を営み、子どもを作るのか、作るならばいつ、何人、誰と、どこで、妊娠・出産するのかを自由に決められ、性別・年齢にかかわらず、自分の性と生殖について身体的・精神的・社会的に良好な状態で、それを享受できることです。
当初は、人口問題の一環として取り上げられていたリプロダクティブヘルス/ライツは、概念が広がり、より多様な「個人」のために枠組みが検討されつつあります。また、上記の安全保障理事会の決議やミレニアム開発の達成目標など、国際社会における女性の重要性は増しています。今回はリプロダクティブヘルス/ライツを女性の人権の視点から考察していきたいと思っています。具体的には、人口妊娠中絶は女性の人権に含まれるのか、リプロダクティブヘルス/ライツの主体は誰なのか、家族の多様性とは、避妊は合法であるのか、などさまざまな問題について社会的・文化的・宗教的に異なるバックグラウンドから、もう1歩進んだ議論の交点を探っていけたらと思っています。
すべての人は母から産まれ、この世に生を受けます。参加者の1人1人と共に目に見えないものを想像し、新たな考えを創造していきたいと思っています。そして、最終的には国連において「人権」について議論される意義を参加者の方々と考えてみたいと切望しています。
みなさまのご参加、心よりお待ちしております。