第7回模擬国連会議関西大会のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。今大会で事務総長(運営統括)を務めております、
このページをご覧のみなさんの中には、模擬国連という活動の内容を全く知らない方もいらっしゃると思います。「模擬国連概要」に詳細がありますが、実際はなかなか複雑な政治ゲームであり、参加者によって楽しみ方は様々です。その上、模擬国連活動参加者でさえ、存分に楽しめているのかと疑問に思うこともあるほどです。事実、私自身にとっても、活動に打ち込むにつれ、その面白さや活動に対する印象は移りかわっていったように感じています。そのため、ここでは活動3年目の私が思う、この活動の魅力を語ることで挨拶に代えさせていただこうと思います。
参加者ひとりひとりが各国大使、代表となって、会議に臨み、決議(成果文書)の採択を目指す。そこでは担当国の国益が最大化するように行動を展開することが求められます。しかしながら、自国の利益のみに固執して、自国の主張がいかに優れているかをアピールするだけではうまくいきません。議場にいる大使、代表が実現すべきものというのは、元々異なるためです。そして、「国益」なるものを背負っている以上、納得はできても賛同はできないという場面にもよく遭遇します。論理の筋が通っていたとしても相手が納得するとは限らない。そうした中で、win-winの関係を構築し合意を形成する、つまり交渉することが望まれるのです。この経験こそが、模擬国連活動のユニークなところであり、相手の意見を論破することに終始しがちなディベートやディスカッションとは一線を画する点であると考えています。このようにして、模擬会議は、相手の視点に立って考えることの重要性を教えてくれ、実践する―複眼的思考を養う―場を提供してくれます。
という具合に、自分自身を離れて相手の立場から考えることができる、という単純な結論に達したわけですが、だからこそ、この活動が、外交官志望の学生に限らず、学生に幅広く愛され続けてきたのではないかと思うのです。
さて、今年の第7回模擬国連会議関西大会は、「発信する国連」というテーマの下、5つの設定会議を用意致しました。どの会議に参加しますか。どの会議に参加されても、準備段階では考えもしなかったような視点に触れ、新たな参加者と出会い、会議のダイナミズムを味わうことでしょう。みなさんの積極的な参加を心よりお待ちしております。
第7回模擬国連会議関西大会運営事務局第7回模擬国連会議関西大会のテーマは、「発信する国連」です。
大戦を経て60余年、冷戦の終焉などを経た現在の世界には、ウェストファリア体制によって定義された主権平等、内政不干渉を基調とするような、国家中心の理念では捉えきれない、多くの国際的な争いや問題が存在するようになりました。今日は、様々な分野で、国家だけでなく、多くの非国家アクターの影響力が、良くも悪くも、増大しています。
昨年の第6回関西大会では、このような国際社会の現状が抱える問題を、「試練〜現状と理想のはざまで〜」というテーマで表現し、その解決の難しさについて大会参加者に示唆を与えました。では、このような試練は、国際社会において、どのように捉えられ、そしてどう乗り越えられていくのでしょうか。
ここで今大会において、もう一度国家というアクターが集う、国連の果たす役割を再考してみたいと思います。国家というアクターは、国民の平和と安全について、一義的な責任を負い続けます。そのような国家が集い、各国の政策を「発信」する場としての国際会議が、国際の社会全体に向けて「発信」するメッセージ、それを形成する試みが、どれほどの困難を伴い、そしてまた達成されたときの喜び、社会へと与える影響を合わせ持つものであるのかを、参加者の皆さんと感じていただくことができれば、と願ってやみません。
今大会の開催にあたって、各国が集い、会議をすることの成果としての「発信」が、国際社会に与える影響について、参加者の皆さんが再考していただくきっかけになることを願っています。多くの方のご参加を、心よりお待ちしております。
第7回模擬国連会議関西大会運営事務局