議題:「難民の国際保護」

設定会議:国連難民高等弁務官事務所計画執行委員会

使用言語:日本語/日本語/英語(公式/非公式/決議)

会議監督:岡田香織

 

 

 

国際的な難民保護の歴史は第一次世界大戦から始まりました。二つの大戦とその後の冷戦、途上国においての大国の代理戦争などのために多くの人々が安住の地を求めて国境を越え、難民になりました。20世紀はまさに「難民の世紀」だったのです。21世紀に入った今日でも、スーダンのダルフール地方から20万人がチャドに流れ込むなど、難民は今もなお生まれて続けています。難民の保護は21世紀の現代であっても国際社会における最重要課題の一つといえるのではないでしょうか。

 ポスト冷戦期の難民発生の特徴として、第一に挙げられるのが難民数の激増です。増え続ける難民に対しUNHCRを含め多くの援助国は対処しきれず、難民に救いの手を差し伸べることが出来なくなっています。難民たちの多くは閉鎖的な難民キャンプでの生活を余儀なくされ、援助をただ待つだけの生活を強いられているのです。難民の増加によるキャンプの増加に伴い、キャンプに関する問題の対処は難民問題解決の鍵となりうるでしょう。

今回の会議では、難民キャンプにおける安全保障の問題を中心に、現在の難民キャンプの状況をいかにして変えていくか、具体的な内容を話し合っていただきたいと考えています。94年のルワンダの例に見られるように難民キャンプはしばしば攻撃の対象となったり、キャンプの内部で子どもや女性に対する暴力が横行していたりしますが、治安の維持という問題にはどう対応するのか。人口過密の中で援助物資が不足し、インフラも整備できないという状況で起こりうるさまざまな危機をどのように打開するのか。長引くキャンプ生活の中で、子どもたちに対しどのように教育を行っていくのか。キャンプをよりよく運営していくためにはどのような対処が必要なのでしょうか。

模擬国連で難民問題はよく扱われるテーマの一つではありますが、日本ほど難民に関して無関心な国はないと言われています。“burden and responsibility sharing” というキーワードに秘められた日本が国際社会に対して果たすべき責任についても考えながら会議に臨んでいただければ幸いです。

 

【デリゲートの皆様へ】

設定会議である国連難民高等弁務官事務所計画執行委員会(UNHCR’s ExCom)はUNHCRの予算の決定を行ったり、難民の国際的保護に関して助言を行ったりしており、その成果はconclusionとして採択されます。議事進行は通常の模擬国連会議と同様に行う予定ですが、難民に特化した機関という性質上、採択されるconclusionの内容に関しては各論点に対してより深く直接的なものにしていただきたいと思っております。論点に対しより深く具体的に政策立案・議論してみたい方の参加をお待ちしております。

 

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