会員の声
菅 公紀 神戸大学法学部 2回生
日本大使:―Motion! (※motion=動議)
議長 :―Ok Japan,what is your motion?
(はい、日本大使、動議の内容は何ですか?)
日本大使:―I'd like to move for suspension of the meeting
for 30 minutes.
(30分間、会議を中断したいのですが)
―神戸市内、某所。
模擬国連神戸研究会、後期シミュレーションが開かれている。
会議の名は、国連第28回特別総会。
HIV/エイズの根絶へ向けた決議の採択を目指し、
内容についての交渉が行われている。
会議では、HIV/エイズ治療薬のコピー薬の扱いを巡り、
自国で作られたブランド薬の販路を維持・拡大したい先進国と、
安価なコピー薬を使用したい途上国が激しく対立。
会議は白熱の度合いを増していた。
私はアフリカの途上国、ウガンダ大使としてこの会議に臨んでいた。
ウガンダは、HIV/エイズ患者の減少に一定の成果を挙げながらも、
なお他の途上国と同じく、エイズの蔓延によって社会の存立が脅かされていた。
途上国と連携し、立ちはだかる先進国に挑まねばならない。
だが、その壁は高く、厚い。
会議の流れが途上国に向いてきたと思ったら、日本が会議の中断を求めてきた。
きっと先進諸国と根回しをし、巻き返しを図ってくるだろう。
会議の現場は熾烈である。
個々のメンバーは一国の大使を任される。
それぞれの国情を調べ、政策を調べ、
実際の国連をはじめとする場での動きを調べ、
それに基づいて会議の場では行動しなければならない。
そこで図るべきはただ一点、“国益”なのだ。
そこには、仲のよい友達の○○君や、優しい△△先輩などはいない。
いるのは、各国の大使。彼らも当然、各国の国益に従い、動く。
1回生であろうと4回生であろうと、会議の場では対等だ。
これほど自由な場もほかにないが、これほど厳しい場もほかにあるまい。
模擬国連にはいって、まもなく1年。常に勉強に追われる日々が続く。
模擬国連に興味をもっているあなたへ―。
あなたはこの苛烈な現場を乗り越えていけるか!?
我こそは!と思う人は、模擬国連の門を叩いてほしい。
三反畑 希世子 神戸大学法学部 3回生
模擬国連 ー 国際問題についてその一つを議題として取り上げ、会員それぞれが一国の代表としてその議題について討議をする、国際問題について感心の高い人々と出会うことができる、さらにアメリカに行ける(かもしれない)機会がある…はわかりにくいものだと思います。そこで、私の経験した「模擬国連」の魅力をほんの一面ですが記してみたいと思います。
普段一個人としてみている問題を、国の立場から考えることでまた違った見方をすることができます。多面的な見方を培う訓練になるでしょう。
また、活動は週一回ですがしっかりやろうと思うと残りの日にちでの準備が必要となるのでかなりやりがいがあるサークルともいえます。
また、全国大会や全米大会など通常活動にとどまらない範囲に活動を広げられるのもこのサークルの魅力の一つです。特に全米大会では様々な国から集まった学生と会議をし、また会議にはとどまらない交流をはかれるという、通常の学生生活では得られない機会を得ることができます。
短い中でいろいろと書いてみましたが、今までの活動を通じて思うことは、自ら望み求めれば得るものの可能性が広がる場である、ということです。体験して得るものはそれぞれだですし、やはり体験してみないとわからないことが多いサークルなので、興味を持たれましたらぜひ一度見学にいらしてください。
今井和昌 神戸市外国語大学国際関係学科 3回生
国家間の駆け引きそのものに心酔したり、交渉技術の優劣を競ったり、そういう活動ではない事がこの神戸研究会で模擬国連活動を続けてきた最大の理由だと思います。
一学生が一国の大使を担う模擬国連活動において、政策やスピーチの入念な下準備が必要かつ有益であるのは当然ですが、それ以上にこの模擬国連活動を通じて諸問題について自分の頭で考え、また人間として成長することが決定的に重要なのではないでしょうか。
この2年間に10あまりの模擬国連会議に参加してきた中で、自分の主張をただ声高に叫ばず、相手の意見に耳を傾け、その過程で相手を巧みに自分の土俵に引き入れていく大切さを学ぶ事ができました。学生時代に異なる意見の中から1つのものを作り上げていく困難さを体感することは極めて貴重です。
今後も神戸研究会の素晴らしい仲間達と共に、自らを飛躍させるべく頑張っていきたいと思っています。
近藤真由美 大阪外国語大学外国語学部
国際文化学科国際関係専攻 3回生
私が模擬国連を通して得たものは、多くの知識、さまざまな友達、先輩はもちろん、「自分で考える」という大学生にとって一番必要な姿勢です。 「自分で考える」というのは、もっとも基本的ではあるけれども、同時にすごく重要なことだと思います。
模擬国連では、ただひたすら国際問題についての知識を深めるだけではなく、現状を踏まえた上で、解決のためには何が必要なのか、どんな手立てが考えられるのか、あるいはなぜある国はそのような行動をとるのかを考える機会を得ることができます。 国際問題について、非常に深い知識を持っている人は、私たちのサークル外にもたくさんいることでしょう。
しかしながら、「じゃあ、どうしたらいいのか。」ということまで本気で考えたことのある人は少ないのではないでしょうか。そのような人には、国際問題をどこか自分とは遠いところにあるものとしてしか認識できないのではないでしょうか。
模擬国連は違います。
国際問題の現状を知るという「作業」だけに満足するのではなく、各々が各国の大使という立場に立ち、担当国の現状、方針に基づき政策を立案し、解決策を自らの手で模索します。
こうすることによって、よくありがちな、「理想主義的」な意見にとらわれることなく、事実としてある国益というものを見据えた上でのより現実に即した議論ができ、さらに扱う国際問題の本質、問題点が見えてくるようになります。簡単にまとめると、自分で考えることで、「知識のインプットのみならず、アウトプットできる」という点がこのサークルの大きな魅力であると言えるでしょう。
また、模擬国連には全米大会というすばらしい事業があります。
日本全国の他大学の学生と議論する機会を与えてくれる全国規模の大会もさることながら、多くの外国の大学生と国際問題について真剣に議論できる全米大会はさらに視野の広がる経験をさせてくれることでしょう。全米大会のようなところに参加できるチャンスにめぐり合える人はそう多くありません。でも模擬国連活動をしている人たち全員の前にはそのチャンスが転がっています。せっかくの機会を逸することなく、自分の手でつかめるチャンスはすべてものにしていくべきだと思います。
模擬国連に興味を持っている人は皆、問題意識の高い人たちばかりです。これらの人々と接して、いろんな刺激を受けながら成長していける模擬国連は、私にとって自己鍛錬の場であり、多くのものと出会うチャンスの宝庫です。
最後に、私が日々自分に言い聞かせている言葉を・・・
「運がなかったと言うな。運をつかむ力がなかったと言え。」
自分の周りには、いろんなチャンスが転がっています。常に自分からアンテナを張ってチャンスは拾っていきたいですね。